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◆◆◆◆戦車
<◆◆◆車輌
<◆◆装備
<◆地上兵力
<ロシアFAQ目次
(画像掲示板より引用)
ロシア戦車について詳しい情報が書かれており,装甲については特に詳しい,
また画像も豊富であり,その道関連の人が率いてる優良サイト
――――――CRS in mixi,2007年06月02日22:05
「CRS@空挺軍 in mixi(2009年09月13日)◆
День танкиста. Гордость
российской армии
>9月第二週目の日曜日は「戦車の日」だそうです
Лучший офицер. Конкурс
среди мотострелковых и
танковых батальонов
>戦車部隊の競技会
>なお00:48に出てくる将校は新型迷彩を着用しています.
「Gizmodo Japan」◆(2010/12/24)冷戦時代に開発されたソビエトのレーザー戦車が公開
「Lenta.ru」◆(2012/12/26) Минобороны
купит опытную партию танков
из 16 "Армат"
ロシア国防省は新型戦車アルマータを16輌,発注する.来年に最初の試作車両が登場する予定.(イラストは非公式の想像図)
「OSINTSUM」◆(2010/07/17)“Flying” Russian battle tank can penetrate all types of armor"
ドイツ語であるが,T-64の基本構造からバリエーションまで解説.
GIFアニメで装填装置を解説しているのが素晴らしい.
――――――CRS@空挺軍 in mixi,2008年11月04日21:17
「Strategy Page」◆(2013/07/12) MORALE: Finding The Best Tank Crew In Russia
「togetter」◆(2010/09/17) だよもん先生の講義『ソ連脳による戦車運用と空挺』
「Togetter」◆(2013/05/12) ガルパンラジオ#18 「T-62」他
「You Tube」:Russian tank inside
T-72系列かT-64系列かわかりませんが,内部の映像がよくわかる.
特に装填装置の動きは必見!
しかし物凄い狭いなぁ(笑)
昔話題になった「人の腕を食う装填装置」は,あながち間違ってはいないかもね(爆)
――――――CRS@空挺軍 in mixi,2008年09月22日05:37
ВОЕННО-ПАТРИОТИЧЕСКИЙ
САЙТ ≪ОТВАГА≫
戦車資料サイト.
ロシア戦車や各種情報を知りたいならココへ.
「VOR」◆(2012/03/26)ロシア 無人戦車の開発へ さらに前進
「VOR」◆(2012/09/05)ロシア市民,戦車搭載「糞便弾」の特許取得
「VOR」◆(2013/01/04) ロシア国防省:新型戦車の第1陣が今年お目見え
「VOR」◆(2013/04/13) ロシアの戦車,市街戦向けにアップデート
「カラパイア」◆(2012/05/27)戦車が子どもたちの遊び場になってるぞ!廃棄された戦車が並ぶロシアの公園
「週刊オブイェクト」◆(2010年10月16日)T-95代替ロシア新型戦車開発計画
「週刊オブイェクト」◆(2011年05月15日)ロシア新型戦車計画アルマータ
『ソビエト・ロシア戦車王国の系譜』(古是三春著,キャトル・バン,2009.4)
ロシア軍関係の第一人者である古是三春先生の,「ソビエト・ロシア 戦車王国の系譜」を入手しました
全体的な感想はとてもよく纏めれています.
T-54/55・T-62・T-64・T-72・T-80・T-90の開発背景から,室内構造がどのようになっているのかまで,あまり紹介されてこなかったソ連戦車系統図を知るのに,大きな手がかりになるでしょう.
またコラムという形で,ソ連戦車に纏わるエピソードを紹介しているのも面白いです.
ただし新型戦車に関しては,情報が古いと言わざるを得ません.
「チョールヌィイ・オリョール」は開発していたメーカーが倒産し,T-95を開発していたウラルヴァゴンザヴォードに吸収されました.
輸出用として生き残るという線も,さすがにありないと考えます.
現在ロシア軍は装備改編の真っ最中であり,輸出用とは言え,それなりの性能が求められている現状から見ても,T-95とチョールヌィイ・オリョールを両者を開発する余裕がないはずです.
また各種報道でも,T-95に関する情報はありますが,チョールヌィイ・オリョールはまったく情報がありません.
T-80の対弾性の弱さにもコラムという形で触れてほしかったですし,空挺軍に配備が進んでいる2S25スプルート-SD 対戦車自走砲が
「低開発国向けの輸出商品と見られていたが,最近のパレードではロシア軍に装備されたものが登場している.
装甲車なみの防御力しかないこの種の兵器は,西側では考えにくい装備である」
と書かれていたり,疑問符がつく箇所も見受けられます.
しかし本書が「ソ連/ロシア戦車」に関する情報源として,適した本であるというのは間違いないと考えます.
値段も少々高めではありますが,内容に見合った本であることは保障します.
次回は,「ソ連/ロシア装輪装甲車と装軌装甲車」にも触れてほしいですね.
――――――CRS@空挺軍 in mixi,2009年05月03日09:58
悪くはないし,良くまとまった本だとは思うんだけど,何カ所か不満が.
イラストは何か洋書か何かから引っ張ってきてるんだろうけど,解説用の番号そのまま載せるなら.解説自体も載せて欲しい.
写真もただ単に挿絵的に載せないで,各種バリエーションの見分けるポイントの部分を拡大して対比させるとか,そう言う見せ方にして欲しかったなぁと.
あと,誤植が何カ所か.
それと,58ページは同じ図が2枚載ってたがこれもミスっぽいね.
――――――アドバンスト杜聖 ◆REH634FRNQ in 軍事板,2009/09/21(月)
地中戦車とかオーバードブースト搭載戦車にクソワラタwwwwwww腹痛いwwww
ジェット機ならまだしも戦車にwww
絵にしたらカッコよさそうだが,まさか実際に試すとは思ってもみなかったぜ!
―――CRS@空挺軍 in mixi,2008年03月31日18:28
目の付け所は面白いけど,運用や整備や武装・装甲の問題でお蔵入り決定間違いなし.
開発名称は不明.
―――CRS@空挺軍 in mixi,2008年03月31日18:28
「ノーボスチ」:New Russian armored vehicles
in action
「ノーボスチ」:На смену БМП приходит
БМПТ ? гроза пехоты, танков
и вертолетов
モスクワ近郊のクビンカ試験場にてT-90・BMP-3・BMPTのテストがマスコミ関係者に公開された.
ロシア語版の方がBMPTの映りがいいのはどう言うことだ(笑)
――――――CRS@空挺軍 in mixi,2008年11月17日19:39
「暇は無味無臭の劇薬」◆(2012/04/28)「ソ連が冷戦中に開発してたレーザー戦車が格好いい」翻訳記事
「らばQ」◆(2008/08/14)ロシアの史上最大の戦車「レベデンコ」は車輪9メートル
「ワレYouTube発見セリ」◆VTTV-Omsk 1999
【質問】
ソ連軍の1個師団当たりの戦車の数を教えてください.
【回答】
陸軍国である旧ソ連の編成は以下の通りです.
まあ,ソ連ですから数字通りの編成とは思えませんが,一個連隊百輌,一個師団で三百輌といったところですね.
うろ覚えですが,戦車大隊が二個中隊編成だったような気がするので,もう少し減るかも知れません.
そうなると一個連隊七〇輌,一個師団で二〇〇輌です.
旧ソ連型戦車師団
戦車連隊x3
(本部,戦車大隊x3,偵察中隊x1,機械化中隊x1
対空中隊x1,架橋中隊x1)
自動車化狙撃兵連隊(機械化連隊)x1
(本部,機械化大隊x3,戦車大隊x1,偵察中隊x1
対戦車中隊x1,対空中隊x1,工兵中隊x1)
砲兵連隊x1
(本部,砲兵大隊x3)
野戦ロケット連隊x1
(本部,ロケット中隊x3,各中隊BM21x8)
戦略ロケット連隊x1
(本部,ミサイル中隊x3)
装甲偵察大隊x1
(本部,戦車中隊x1,偵察中隊x2,歩兵中隊x1)
工兵大隊
(本部,工兵中隊x2,架橋中隊x1)
その他,通信,整備,補給部隊で構成
【質問】
ロシア軍が戦車の保有台数を10分の1に減らす,という報道があったが,本当なのか?
【回答】
RIA ノーボスチ通信による,戦車削減に関する報道の分析記事
http://www.rian.ru/analytics/20090702/176117149.html
があるが,この中で評者は,匿名の軍関係者による戦車の保有数を10分の1にするという内容の報道を疑問視している.
現在ロシア軍は2万2千輌の戦車を保有している.
内訳はT-55,T-62,T-64,T-72,T-80,T-90であり,うちT-72が9000輌,T-80が6500輌(注 T-90は約500輌がロシア軍向けに生産.).
しかしこれらの内15000輌が武器貯蔵施設にあり,6000両が予備役,現役にあるのは1100〜1500輌.
今後10年で,陸軍は旅団-大隊への改組を行い,戦車の保有台数は2000〜2300輌程度になり,訓練用に数百輌,3000〜4000輌は保管状態となり,合計6000〜7000輌程度になると見積もっている.
これをめぐる状況を以下に紹介する.
まずは戦車産業をめぐる状況.
現在ロシアで生産している戦車はT-90であるが,これはT-72をベースにしている.
T-72はアップグレードにより現代戦に対応できる戦力を維持できる.
これに対して,T-64とT-80は,ウクライナ製の部品を大量に必要としており,ロシアで生産するには余計なリソースを割く必要がある.
T-72とT-90に続いて2〜3年後には新しいT-95が加わる(T-95は今年には公開予定.)
また,〔略〕,現在の状況ではNATOや中国との戦争の危険性は少ない.
しかし,対戦車兵器の進歩にも拘らず,戦車はその強力な火力,機動性,防御性能によって陸戦の王者の地位を占め続けている.
地域紛争などでも,戦車の存在価値は高い.
軍事板,2009/07/03(金)
青文字:加筆改修部分
大規模軍動員ドクトリンを信奉している,“古株”の将軍達をどうするかで,また結果は変わってくると思われ.
現役&予備役を大量に動員するというのが,彼らの理念であることから,今回の戦車数削減には強硬に反対すると推測できる.
家具屋の手腕に要注目すべきである.
彼なら大規模削減をやりかねん.
そして古株の伐採も行うのかもしれない(現に結構な数を伐採している)
それと,T-90なんかどうでもいいので,T-95をさっさと公開してください.
CRS@空挺軍 in mixi,2009年07月03日23:34
【質問】
ソ連の機甲師団の戦術は,要するに人海戦術の機械版のようなもの?
【回答】
違う.
ソビエトの機甲師団はある意味で
「機甲師団をとにかく進撃させ,後続が残骸を乗り越える方がいい」
というような発想があるが,これは「数で押す」という言葉から想像されやすい,人海戦術の機械版のようなものではないぞ.
赤軍の中の人も,軍事ドクトリン実行のためにいろいろ考えている.
基本的に,攻勢攻勢,常に攻勢.イニシアティブを握り続け,相手に立ち直らせる隙を与えない.
いわば師団・軍団の火力を短期集中し,一気に敵ののど元を食い破る.極端なインファイトタイプだ.
冷戦の盛りには,NATOはこのソ連式スチームローラーを押しとどめるために,侵攻初期から戦術核兵器の使用を考慮していたといわれてる.
それと
「局地的優勢を確保し,それを積極的に活用する」
という抽象的なレベルでは,ソ連のスチームローラーもNATOのエアランドバトルも同じといえる.その実現方法ががらっと違うだけで.
スチームローラー戦術
(画像掲示板より引用)
【質問】
ソ連の戦車の命名基準がサッパリ解りません.
例えば有名なT-34の「34」って数字は一体どこから出てきたものやら.
T-35は番号こそあとのものですけど,実際にはT-34より先に作られていますし.
戦後のT-44,T-54/55,T-64なんかは新型戦車は番号を+10,改良型は+1する法則でも決まったのかと思いきや,T-62とかT-72それにT-80みたいな,全然それとは関係の無い型番の着いた戦車もありますし.
どうか教えてもらえんでしょうか?
軍事板,2005/06/12(日)
青文字:加筆改修部分
【回答】
T-○○はソ連が命名した制式名称であり,
・前身となった戦車に関連する事例(T-44→T-54,T-54→T-55),
・量産決定の年号に準ずる事例(T-62,T-64),
・obiekt番号からとられた事例(T-72)
等がある.
Hull,Markov and Zaloga著「Soviet/Russian
Armor and Artillery Design Practices:1945
to Present」によると,Tナンバーはofficial
service designation,つまりソ連/ロシア当局の与えた制式名称.
(NATOは新型戦車が出現すると,例えば SMT
M1983/1 などと呼び,この場合T-80Bのこと)
WWII後は基本的には制式,もしくは生産開始年に近い番号が与えられるが,例外も多い.
T-54はT-34(1940年生産開始obiekt134)→T-44(1944年制式obiekt136)に続く中戦車(obiekt137)として1946年に命名.
西側に知られるようになったのは1956年.
T-55はobiekt155として,T-54の小改良型として命名.
制式・生産開始は1958年.
T-62はM60対抗としてobiekt166を1961年制式化.
1962年生産開始.
T-64は115mm砲搭載obiekt434が1964年に制式化.
1967年ごろから部隊配備.
125mm砲を搭載したT-64A (obiekt437)は1973年生産開始.
T-72はobiekt172が1971年に制式化.
T-80(obiekt219)はT-64のガスタービン化戦車として別の設計局で設計され1976年制式化.
T-90(obiekt188)はT-72の改良型だが,主にマーケティング上の理由からT-90と1996年に命名.
T-34は
Steve Zaloga『T-34/76中戦車 1941-1945』(大日本絵画,2001/2), p.7
によれば,設計者ミハイル・コーシキン技師が,ソ連戦車部隊増強が布告された1934年を記念して「T-34」としてもらえるよう主張し,それが通ったものだという.
T-44は44年に正式採用されたから.
軍事板,2005/06/12(日)
青文字:加筆改修部分
【質問】
ロシア製戦車の種類の見分け方を教えてください.
【回答】
こちらを参照.
CRS@空挺軍 in mixi
【質問】
スベルドロフスク州の戦車放置問題について教えられたし.
【回答】
インターネットサイト「ライフ・ニュース」が2010.2.26,動画付きで伝えたところによれば,ロシア中部スベルドロフスク州の森で約200両の戦車が放置されているのが発見されたという.
現場近くの住民によれば,戦車は2009年11月に鉄道で運ばれ,警護もされずに風雪にさらされており,誰でもハッチを開いて,内部に入れる状態という.
露陸軍では,現有する戦車約2万両のうち半数が,老朽化などのために「不要」とみられていることから,陸軍が廃棄したのではないかとの疑惑が持たれている.
報道を受けて,現地を管轄する軍管区は同サイトにて,
「戦車は計画的な配置転換のために1月中旬から森にある.3月中旬までに移動する」
と廃棄を否定し,
「軍事車両に関する情報は国家機密法に触れるので,これ以上は話せない」
とコメントしている.
【参考ページ】
2010/02/27[10:09:35],産経ニュース
Минобороны бросило 200 танков
Т-72 и Т-80 в лесу
T-72とT-80だそうです.
型番までは分かりませんが.
CRS@空挺軍 in 「軍事板常見問題 mixi別館」
2010年02月27日 19:03
青文字:加筆改修部分
続報ですが,現在は200輌の戦車は,報道を受け出動した軍の監視下にあるようです,
3月15日までには,森から全て搬出するとのこと.
Танки из свердловских
лесов выведут до 15 марта
だったら始めから下準備や根回しをしとけと(ry
間違いなく軍高官の首が飛ぶでしょうね,
誰だよ,こんな杜撰な仕事をやったのは・・・
CRS@空挺軍 in mixi,2010年02月28日20:31
さすが戦車が出土する国は違うぜ!
ヘッツァーも出土してましたな.
日本も昔は結構,雑な廃棄方法だったりして.
肥後守,2010年02月27日 17:33
そのとき,その地下にはチト車が埋まっていたことをまだ誰も知らない.
ゆずこせう,2010年02月27日 18:22
エストニアの沼での引上げ作業
バラトン湖(?)からはil-2も出土していたはずです.
マツケン,2010年02月27日 18:22
T34の引き揚げ動画は,これですね.
マツケン,2010年02月27日 20:06
B-25だかP-38だかも出土してたような.
B-29だっけか.
ゆきかぜまる,2010年02月27日 18:30
俺,ちょっとロシアに行ってくる.
さて,T-72をどうやって日本に運ぶか……
島の人,2010年02月27日 18:50
島の人氏へ.
ロシア連邦保安庁の方がお会いしたいようです.
CRS@空挺軍,2010年02月27日 19:03
野良T55を予想していたが,野良T80とは!!
でも産経ソースか.
軍当局の,廃棄を否定するコメントと,どっちが正しいのかなあ.
マツケン,2010年02月27日 19:25
神戦車もマジで埋まってるかも知れませんなwww
さらにソ連版「チハたんばんじゃーい」も埋まってたら,まさに神レベルwww
バルセロニスタの一人,2010年02月27日 19:46
あっ!やせいのT-72がとびだしてきた!
遠吠えすいぬ,2010年02月27日 19:00
川口浩探検隊「南米の密林にチハの秘密工場を追う !」
井上@Kojii.net,2010年02月27日 23:27
矢追純一緊急特番「チハ砲塔のUFOを日本は極秘に開発していた!!」
消印所沢,2010年02月27日 23:03
キバヤシ「ノストラダムスの暗号を解く鍵はチハたんだったんだよ!」
ゆきかぜまる,2010年02月27日 23:38
任天堂の新ゲーム
『おいでよ せんそうの森』
廃戦車を住居にし,あかぐみ と しろぐみに別れた擬人化動物たちが,作戦レベルで殺戮しあうシミュレーションゲーム
戦闘シーンは,ハードの限界を目指したリアル3D.
血が飛び散り,臓物はみ出し,手足がちぎれ (指定Z)
お家は勝利ごとに死の商人「たぬ基地」により増築される
目指せ,マウス・陸上戦艦!!
ヨッチ,2010年02月27日 17:08
野良にもどった戦車は,調教が難しいんだぞ.
肉の味を覚えてるから危険なんだぞ.
ゆずこせう,2010年02月27日 20:09
ダメでしょう!
チハは飼えません.
どこかに捨ててらっしゃい!
島の人,2010年02月27日 20:19
ボクはチハを自転車のカゴの中に入れると,家から遠い隣町の河川敷まで自転車を走らせた.
カゴの中のチハはきっと,ボクと一緒に遊べるのだと思ったのだろう,砲塔後部機銃を千切れそうな位に振って喜んでいた.
ボクは胸が張り裂けそうになり,泣きながらペダルを漕いで自転車を走らせた.
チハはそんなボクの顔を,不思議そうに見つめていた.
遠吠えすいぬ,2010年02月27日 20:59
「…チハ,もう眠いよ.疲れたよ.」
頭上にはルーベンスの絵.
僕は,まだ多少の温かみの残る,チハのエンジンルーバーに顔をうずめた.
ゆずこせう,2010年02月27日 21:14
子供が生まれたらチハを飼うといい.
チハは幼い子供を,八路軍や国民党軍から守ってくれるだろう.
やがて成長した子供が,ロスケと対峙する時に,チハは良きパートナーとなり,BT戦車に立ち向かうだろう.
子供が大人になる頃に,チハは時代から取り残され,シャーマンと戦い,教えるのだ.
装甲の薄さを.
島の人,2010年02月27日 21:39
「チハと私の10の約束」を観にいかないと!
びちお,2010年02月27日 22:30
保健所「飼い主は責任をもって世話をしましょう」
ヨシフ,2010年02月27日 23:27
チハはかわいい.
だが負ける.
戦車だが気が弱い.
おまけにドジっこで成績も中の下.
装甲も一応ついているけど,連合軍の戦車砲の前では,なんのプラスにならないのは本人がよくわかっている.
口癖は「ばんじゃ〜い.」
座右の銘は「つよくなりたい」
なんだか不器用な奴だと思う.
ゆずこせう,2010年02月27日 23:43
以上,「軍事板常見問題 mixi別館」より
青文字:加筆改修部分
【関連リンク】
「CRS@空挺軍 in mixi」◆(2010年02月28日)
Странная находка. Жители
Екатеринбурга обнаружили
в лесу двести танков
200輌の戦車が放置されていた問題で,地域の担当官は
「あくまでも一時的な措置であり,必ず他の場所に移動させる
と表明.
【質問】
ソ連/ロシア軍戦車には自動消火装置はないのですか?
http://ja.wikipedia.org/wiki/98%E5%BC%8F%E6%88%A6%E8%BB%8A
>T-72が湾岸戦争で誘爆が続発した理由に,自動消火装置すら
>装備していなかった事が大きいと言われている.
【回答】
ソ連戦車はT-62から自動消火装置が搭載されており,T-72にも「ЗЭЦ11-3(ZETS11-3)」自動消火装置が搭載されている.
<例>
http://www.military-today.com/tanks/t72.htm
>The T-72 is completed with NBC protection
system and automatic fire extinguishing equipment.
ロシア語ソース
http://vs.milrf.ru/armament/infanery/t72_mod.htm
改良型のT-72M1近代化型では消火装置の能力向上が図られている.
また,イラクのT-72の中には,改良型の自動消火装置を搭載したタイプも存在していた.
http://www.waronline.org/mideast/general-info/armament/t-72/versions.php
他にも,たしか自動消火装置が,至近弾の衝撃で誤作動して,中の兵士が窒息死してた,なんて事例が当時のパンツァー誌に載っていた記憶がある.
古いネタだし,P誌なんで怪しいネタではあるが,これはおそらくT-62の自動消火装置かと.
この自動消火装置は有毒の臭化エチレンガスを使用しているため,装置が作動したら乗員は車外に避難する必要があった.
軍事板
青文字:加筆改修部分
恐らく「ЗЭЦ11-3(ZETS11-3)」自動消火装置に使われている消火設備は,二酸化炭素あるいはハロゲン化物などのガス系消火設備か,粉末系消火設備のどちらかである.
これは私の推測であるが,もしガス系消火設備を採用しているならば,当初は二酸化炭素を消火剤として採用したが,より消火性能が高く,省スペースという利点を持ち合わせたハロゲン化物が登場したことにより,順次ハロゲン化物に変更されたのではなかろうか?
faq25g72m.jpg
faq25g72m01b.jpg
faq25g72m01c.jpg
in mixi,2009年05月23日09:18
【質問】
被弾してもすぐに脱出出来るなら,消火装置なんて不要だし,消火装置で死ぬのは砲弾の誘爆で死ぬのと,結果は変わらんのでは?
【回答】
自動消火装置は,砲弾の二次爆発までの時間を稼ぐための役割が強く,乗員の脱出後消火装置によって火災が鎮火すれば,車体の全損は防げて戦闘終結後に,戦車を回収して修理,戦線に復帰させる事ができる .
湾岸戦争やイラク戦争で被弾損傷したエイブラムズも,自動消火装置
(無毒なハロン消化剤.しかし,これも密閉車内では窒息の危険性もある)
の作動によって,乗員が車外に脱出するまでの時間を稼いだ事例が複数ある
とはいえ,被弾時に負傷していて車外に出る事が出来ない状態に陥った場合は,たとえ火災が鎮火したとしても,ガス・もしくは窒息で死亡することになってしまうのは間違いない.
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
ソ連軍戦車で,砲塔に文字ではなく白いラインが入ってる奴は,何のためでしょうか?
【回答】
これのことなら,味方に撃たれたり爆撃されないように描いた,敵味方識別用のしるし.
(http://www.geocities.jp/king_manya/col/WT1/T34.JPGより引用)
軍事板
青文字:加筆改修部分
2008年 12月号 航空情報 赤星通信局の記事より
――――――
また,グルジア軍のT-72SIM-1戦車が,イスラエルのエルビット製敵味方識別装置(IFF)を搭載していたのに対し,ロシア軍の地上部隊にはこの種の装備が無く,白帯を描いて識別に用いていたという
(『軍需生産通信』,8月31日.
ちなみにこれはハンガリー動乱時のワルシャワ条約機構軍が用いていた識別方法である).
それでもやはり,かなりの同士討ちが発生したようだ.
―――――
実はさらに遡って第2次世界大戦時にもこの識別方法は使われており,古典的でかつ簡単に出来る由緒正しい識別方法なのである!
・・・・まぁ65年間何も変化なしというのはねぇ.
古典的なモノは時として使える事もあるけどさ.
CRS@空挺軍 in mixi,2008年10月28日01:46
【質問】
ソ連のMBTはパラシュートで空挺降下はできるのでしょうか?
SPMBTというゲームではAn-12BPからT-55からT-90まで降下できましたが.
(BMDは5台,ASUは4台一度に降下できた)
この動画(実写ではなくゲームの広告) でもそういう表現がありますが,ググっても日本語サイトではそういった記述はなし.
実際はどうなのでしょう?
【回答】
無理.
普通の車両は,着地の大衝撃に耐えられずぶっ壊れる.
少なくとも,すぐに戦闘に参加できないぐらいの機械的故障が発生する.
投下できるのはBMDシリーズのような空挺戦闘車や,空挺戦車と言った特殊な車両のみ.
それすらも着地に失敗することがあるので,空中投下せず飛行場で着地して降ろされることが多い.
MBTってのはジャンプさせただけでサスにガタが来るからね.
もちろん個体差状況差があるし,特別な配慮と改造をすればあるいは不可能でないかもしれないが,質問に有ったようなMBTは無理だし,機材も開発されてない.
そもそも運べる輸送機が少ない.
いわゆる空挺戦車も軽戦車どまりでMBTには程遠い.
モッティ ◆uSDglizB3o in 軍事板
青文字:加筆改修部分
50トンを超すMBTがジャンプしてるプロモーション映像は各種ある.
あのチャレンジャー2のだってあるくらいだ.
・・・しかし,演習場でプロモーションやデモンストレーションとして行うのと,実戦でそれを行うのには天地の差がある.
演習場でテストやデモの一環としてやってるなら,壊れても後で整備が受けられるが,戦闘中に壊れて「こりゃ後方の整備中隊に廻さんと駄目だ」となったら,の差は説明するまでもないだろう.
軍事板
青文字:加筆改修部分
降下直後のBMD-4
faq25gbmd04.jpg
faq25gbmd04b.jpg
CRS@空挺軍 in mixi
【質問】
ソビエトの戦車って渡河用のシュノーケルを積んでますけれど,あれって1本だけですよね.
排気もしくは吸気はどうしてるんでしょうか?
それとも,外見は一本だけども,中には吸排気用に管が二本あるのでしょうか?
それと,見たところ,どれも砲塔の側面に縮めた状態で吊り下げてありますけれども,これ使う前に弾が当たるとかして壊れたら,どうするつもりなのでしょうか?
「シュノーケルが壊れちゃってるので渡河出来ません」
というわけにもいかんと思うのですが….
【回答】
排気用シュノーケルが分かると思う.
faq130325t80.jpg
(こちらより引用)
faq130325t80b.jpg
(こちらより引用)
(こんなのつけて「じゃあいってらっしゃい」って言われた搭乗員は,さぞ嫌だったろうなあ)
エンジンが回り続けている限り,そして水深が浅ければ,エンジンにもよるが排気シュノーケルは省略できる.
しかし,何らかの理由で渡河中にエンストを起こすと,排気管が水中にある状態でエンジンを再スタートするのは難しい.
また,水深が深いと,回っているエンジンも止まってしまう.
上記の写真は,かなり深い河を渡ることを,本気で想定した装備であるということになる.
そしてこれがまた,ドイツには広い河,深い河がやたらにあるん.
いちいち戦車橋の順番とか待っていられない電撃侵攻時には,運が悪い戦車には溺れてもらうしかなかった.
上述の装備でも,訓練渡河中に浸水溺死,なんてこともあったらしい.
また,川の流れで向きが180度変わってしまい,出発地点付近に上陸した何両かの乗員は,収容所に送られてシベリアの木を数えるハメになったんだとか.
軍事板,2013/03/17(日)
青文字:加筆改修部分
【質問】
訓練渡河中に溺死って聞くけど納得いかん.
いくらハッチが外側にしか開かないったって,浸水に伴って車内の空気圧が高まって,開く時の助けになりそうなもんだが.
搭乗時の乗員って,よほどぴったり装置の間に挟まる格好で乗ってるもんなのかな?
【回答】
車が水没した時に,ドアが開かないのと同じ理屈だよ.
普通の乗用車だって水没したら,完全に浸水して内外の圧力が等しくなるまで,ドアは開かない.
要は水圧と空気圧,どっちが強いかってことだ.
また,戦車の乗員ってけっこうぴったり装置の間に挟まってる.
で,エンジンまで止まると,排気管からエンジンコンパートメント経由でも浸水するし,出ようとするとコーニングタワー(ハッチ上のタワー)から一人ずつ順番に出ていくしかないわけだが,これがまた狭くて動きにくく,パニクって訓練通りの動きができないこともままある.
あとな,水没したら車内真っ暗だからな.
照明なんざショートして完全に死ぬ.
そんな中,手探りでハッチ探して開けることがどんだけ困難か.
しかもハッチ開けたとしても,それから水面に浮き上がらにゃならん.
水中での上下感覚って,よほど訓練してても間違えるからね.
夜の海で浮上してるつもりが,深く潜ってしまったなんて事故は,ありふれてる.
(だからバディシステムが義務づけられ,絶対に単独行動は認められない.
水中行動ってな,そのくらい危険なもの)
その上,着衣&着靴状態.
靴履いたまま泳ぐのって,本当に難しいぞ.
息の続く数十秒で,整然と全員が脱出するなんて,よほど冷静でなきゃ無理.
軍事板,2013/03/17(日)
青文字:加筆改修部分
【質問】
旧ソ連の戦車は狭いので,ソ連軍戦車兵は中央アジア出身の小柄な連中が多いと読んだ事があるのですが
,ソ連が解体してしまった今,ロシア軍では戦車に乗れない戦車兵が続出したりはしていないんでしょうか?
【回答】
その話,デマらしい.
軍事評論家の斎木伸生が以前にロシアの戦車部隊を見学したときに,上記の質問をぶつけたら,
「そんな規制ねーよ」
と笑われた,と,以前「丸」誌で読んだ記憶が.
軍事板
斎木君に確認したところ,該当する記事は1999年11月号の「軍事研究」,2002年10月号の「丸」だそうです.
で,「ロシアの戦車部隊」ではなく,「ウクライナの戦車部隊」だとか.
それで,私が以前,モンゴル国軍の参謀本部・副本部長であるガンバット中将に似た様なコトを質問した事があるのですね.
彼はウクライナのリズナ戦車学校出身(斎木君が取材したところと同じ)なんです.
彼が言うには,旧ソ連の戦車兵は身長165cm以下と言う規定があったそうです.
これは同じ戦車学校出身であるブヤンジャルガル大佐(現150部隊連隊長)からも同じ話を聞いていますから,間違いないと思われます.
おそらくですが,ウクライナが独立してから,その様な規定が撤廃されたのでは無いでしょうか.
旧ソ連の時代は,身長制限があっても広く戦車兵を募集出来ましたから,問題は無かったでしょうが,ウクライナが独立した後はそうは行かないでしょうし.
アッシュ by mail
BMPも,これだけ狭い
T-72内部
狭いかな?
車種不明
やはり窮屈そう
CRS@空挺軍 in mixi
【質問】
インドに輸出されたロシア戦車がガタガタな状況を見ると,ロシア戦車が熱帯に近い気候でうまく動くイメージが持てないのですが.
【回答】
それはソ連/ロシア側ではなく,インド側の問題.
ライセンス生産の際,インド側がソ連側に図らずに勝手に砲身製造の工程を変更したために,暴発が起こりやすくなってしまい,多数のT-72の砲身を換装せざるを得ない羽目になってしまった顛末.
T-90Sは1999年に行われた評価試験において,最高気温53度に達する砂漠での運用で,トラブルは出ずに,2000kmの走破に成功している.
その後行われた射撃試験においても,高温下においてFCSや暗視装置には問題は出ていない.
http://knol.google.com/k/t-90#
ただしインドは,T-90Sの配備において,赤外線暗視装置を探知距離の長いフランス製に換装したが,その暗視装置が印パ国境のタール沙漠での運用において,オーバーヒートしてしまった事例はある.
インド軍では暗視装置のオーバーヒート問題を解決するために,元々搭載されていたロシア製エアコンよりも強力な冷却能力を有する,イスラエル製エアコンシステムを導入.
これをT-90Sに組み込むことによって,戦闘室と各種システムの冷却を行っている.
なお,上記のリンク記事によると,T-90Sはインドでの評価試験の後,マレーシアの高温多湿下での評価試験を行っているが,そこでは1度エンジンがオーバーヒートしたとのこと.
軍事板,2010/07/08(木)
青文字:加筆改修部分
レス回収;CRS@空挺軍 in mixi,2010年07月09日00:13
【質問】
ソ連・ロシア製戦車の砲弾搭載場所ですが,砲塔基部に砲弾を並べる方式は,被弾誘爆した場合,危険極まりないと分かっていながら,いまだにその方式による戦車が製造され続けている理由は何でしょうか?
なぜ西側第3世代戦車の様に,砲塔後部に弾薬庫を設け,弾薬庫と乗員室の間は装甲板で仕切る方式にしないのでしょうか?
【回答】
危険きわまりなくもないからです.
簡単に言っちゃうと,第3世代の開発当時,中東戦争などの戦訓で,戦車が直撃弾くらって戦闘不能になる可能性としては,やはり車体より砲塔の方が危険性が高いと言うことが言われました.
乗員の死傷確率や砲塔旋回装置の作動油の火災など,砲弾の誘爆以外のファクターもあるのですが,やはり砲塔後部の弾庫への直撃弾はまずいと言う話になりました.
とは言え,砲塔後部の弾庫は砲弾の搭載数を確保する上でも,長砲身砲や砲塔前面装甲とのカウンターバランスとしても,有効(砲弾の重さより,弾庫の張り出しと後面装甲の重さ)です.
で,西側は弾庫を隔壁で覆い,天井板から爆風を逃がす方式を採用しました.
ソ連/ロシアは始めから砲塔後部には砲弾を搭載していません.
そう言うことです.
また,車体に被弾して砲弾が誘爆してしまう危険性ですが,地形を生かしてなるべく車体は晒さないように戦うものですし,装填手を省き,車体を小型化することで被弾率そのものを下げると言う意図もあった訳です.
ソ連/ロシアの場合,自国の厳冬期や泥濘期の路外走行や,道路事情が悪い地域・支援装備が貧弱な友好国への配備など考えると,おいそれと戦車を大型化できない背景もあります.
さらに,砲身から発射するミサイルの開発により,西側の戦車をアウトレンジで撃破出来ると彼らは主張していますから,現用の方式が西側の戦車と比較して劣っていると言う意識も無いのかも知れません.
海外への売り込みは苦闘してますけどね.
軍事板,2009/07/11(土)
青文字:加筆改修部分
【質問】
ロシアの9M119のような,砲発射型ミサイルの運用のメリットとデメリットについて教えてください.
砲身の疲労などが早くなるような気もするのですが.
【回答】
メリットは,あたりまえだが,発射装置を増設しなくてもミサイルを運用できる点.
デメリットは,ミサイルを発射する機構を付加させなきゃいかんため,構造が複雑になったり,戦車砲としての精度や威力に影響が出る事がある点.
運用するミサイルも専用のランチャーが使えないため,設計構造上の制約を受けてしまう.
後,強力な対戦車砲を持つMBTが,わざわざ嵩張るミサイルを車内に積んどく意味なくね?とか,運用上のメリットがそう大きいわけでもない・・って話もある.
軍事板
青文字:加筆改修部分
ソ連がミサイルにご執心なのは,125mmAPFSDSで西側戦車と渡り合えるか不安だったから.
あれは自動装填装置の関係で,西側120mmAPFDSより弾芯が短く貫徹力で劣っていた.
FCSでも一歩後れをとっているため,遠戦においてアウトレンジされる恐れがあったので,誘導能力を備え射程が長いミサイルによって逆にアウトレンジしてしまおうという意味もある.
この傾向がはっきりしたのは湾岸戦争が原因.
この戦いにおいて,モンキーとはいえ旧ソ連製戦車が西側第三世代戦車に一方的に撃破されたことで,性能差が明らかになり,しかもそれが広く知れ渡ってしまった.
これ以降,旧東側戦車は武器市場において苦戦をしいられ,本国の抑止力としても疑問符が付くようになる.
それへの対応として砲発射ミサイルの開発配備が本格化した.
詳しくはロシア戦車スキーが起きるのを待て.
モッティ ◆uSDglizB3o in 軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
ソ連のロケット戦車開発史を教えてください.
【回答】
ソビエトではロケット戦車が数多く試作されましたが,しかしどの試作車もボツの憂き目にあってます.
唯一成功したのが「IT-1 ロケット戦車」ですが,こいつも極少数生産で終わってしまいました.
オブイーェークト-282試作ロケット戦車がソビエトにおける初のロケット戦車です.
1961年にレニングラード・キーロフスキー工場局が開発着手し,同工場で開発・採算されたT-10M重戦車の車体に,誘導ミサイル発射用の低圧砲を装備しており,極端に平らな2名用砲塔を搭載していました.
ミサイルの装填はお得意の自動装填で,車長と砲手が砲塔要員です.
ちなみに,被弾面積を可能な限り減らしたこの砲塔は,後の試作ロケット戦車の共通砲塔デザインとなりました.
演習場でテストが行われましたが,具体的なデータは不明です.
T-55試作ロケット戦車:
ウラル貨車工場で,1961〜63年をかけT-55を改造したモデル.
100ミリ戦車砲のかわりに,ミサイル発射用ランチャー・73ミリ低圧砲・12.7ミリ重機関銃を同軸に装備.
砲塔と同調して動く底部ターンテーブル上から砲塔天井にかけて対戦車ミサイル「タイフーン」を10発装備.
73ミリ低圧砲はBMP1の流用品.
本車は軍レベル直轄の独立連隊に所属し,重要戦線で主力戦車部隊に対する火力支援や歩兵部隊の対戦車戦闘支援にあてることが考えられていました.
また,T-55の改造品であることから,生産面でもメリットがあり,整備・運用面でも極めて実用的であると言えますが,肝心の誘導ミサイルがダメダメだったので結局ボツ(笑)
同じくT-62試作ロケット戦車も製作されました,こちらは新規設計砲塔を搭載してます.
でもこちらもタイフーン・ミサイルがダメだったのでボツ.
オブイーェークト-775試作ロケット戦車:
P・P・イサコフ技師がチェリャビンスク・トラクター工場で開発したモデル.
この戦車の特徴が全高1.1メートル,潰されたような車体と砲塔が特徴的な戦車.
車体に操縦手の乗るスペースはないので,砲塔内に搭乗する2名のみで操縦と戦闘を行う.
砲塔右側に位置する戦車長&操縦手の席は,キューポラごと砲塔の旋回角度如何にかかかわらず常に一定にの方向を視向するようにスタビライジングされている.
武装は125ミリ低圧砲で,対戦車ミサイル「ルービン」か対人榴弾「ブル」を発射可能.
対人榴弾については短距離用として割り切っている.
自動装填装置を搭載しており,底部に回転式弾倉を搭載している.
車体高を極限まで低めるために,サスペンションは油気圧式を採用したが,確かに意欲的な設計だったものの,コスト高と人間工学の無視という観点上,実用化は見送られた.
また,同戦車の改良型であるオブイーェークト-780試作ロケット戦車も製作された.
これは乗員が3名になったのが最大の特徴である.
結局,戦車長が操縦手を兼任するのは無理があったようで,砲塔に操縦席を新たに設け,自動装填装置も別のものに変えられている.
外見的には車内の操縦性を向上させるために,車高を80センチほど増している.
両フェンダーに砂塵巻上げ防止のサイド・スカートを取り付けてある.
でもコイツもボツの憂き目にあう.
面白いことにT-64ベースに開発された試作ロケット戦車が4種類存在する.
オブイーェークト-432試作ロケット戦車
オブイーェークト-772試作ロケット戦車
オブイーェークト-287試作ロケット戦車
オブイーェークト-288試作ロケット戦車
しかも共通するのも同じ「T-64がダメだったのでボツ」(笑).
ミサイルの性能は良かったのですが,車体がそれどころの問題じゃない関係上,計画は全て白紙になりました.
最後にやっと実用化に成功したロケット戦車が,1968年正式採用された「IT-1 ロケット戦車」です.
本戦車はウラル貨車工場のL・N・カルツェフ技師が開発を統括.
T-62に必要最小限の改造を加え,誘導ミサイルランチャーを搭載しました.
新規開発した砲塔に,「ドラゴン」誘導ミサイルを発射するランチャーと7・62ミリ機銃,ミサイル誘導装置を搭載しています,
IT-1 ロケット戦車は自動化狙撃師団に配備させる戦車駆逐大隊の主要装備の予定で,1968〜70年にかけて量産されましたが,実際はわずか2個の独立大隊が編成されて実験的運用が行われただけした.
ちなみにソ連軍では,本車輌の存在と実戦配備が最高機密事項にされていました.
ところが70年以降は,有名な有線誘導式の「マリュートカ(NATOコード AT-3 サガー)」が普及しはじめていたことから,本車の存在意義が無くなってしまいましたとさ.
ギャフン.
CRS@空挺軍 in mixi,2007年10月14日19:14
なお,IT-1の開発が推し進められた背景には,重度のミサイル・マニアな気があるフルシチョフの意向もあった.
でも本車のみならず,ロケット戦車の技術が無駄になったわけではなく,その後のT-80戦車からT-90まで使われている,戦車砲から発射される対戦車誘導ミサイル・システムの先駆けとも言えるだろう.
【関連リンク】
IT-1 - The rocket tank
動画
ミサイルの標的は3号戦車か?
「YouTube」:IT-1 - The rocket tank
Nowdays you can see IT-1 in Kubinka museum
TANK Object 279 -prototype heavy tank
オブイェクト279試作重戦車
Experimental Soviet BMP (Object 19)
オブイェークト19試作歩兵戦闘車
物凄い微妙感が漂っているのなぁ(笑)
CRS@空挺軍 in mixi,2007年11月14日21:24
オブイーェークト-775/780試作ロケット戦車
faq25g775.jpg
faq25g775b.jpg
faq25g775c.jpg
CRS@空挺軍 in mixi,2007年10月14日19:14
【質問】
「Drakon」ミサイルのスペックを教えてください.
【回答】
YouTubeに上げられていた映像の補足説明によれば,以下の通り.
(3M7 Drakon missile) Guidance: Radio SACLOS. Weight: 54 kg Warhead: 5.8 kg Diameter: 180 mm Wing span: 860mm Length: 1240mm Range: 300 m to 3300 m (day) 400 m to 600 m (night) Speed: 217 m/s Penetration: 250 mm versus RHA at 60 degrees show less
どこまでアテにできるかどうかは不明.
2K4/ZM7 Drakon
同ミサイルのランチャーを主砲としたIT-1戦車
faq25g26.jpg
faq25g26b.jpg
画像:CRS@空挺軍 in mixi
【質問】
旧ソ連の戦車でキャタピラが4本あるものがあったと思いますが,名前を教えて頂けないでしょうか?
また,それは役に立つものなのでしょうか?
【回答】
オブイェクト279試作重戦車だね.
これだ.
http://www3.kcn.ne.jp/~a400lbs/sfs/page009.html
http://ho-to-.infoseek.co.jp/ob-279.html
核攻撃時,核爆発の爆風を受け流せるよう,全体が御椀型になってる戦車だな.
IS-7重戦車のために開発された130mm砲の改良型を搭載.
長距離砲撃用に光学レンジ・ファインダーを装備したという.
エンジンは12気筒ディーゼル 1000hpで,時速50km以上を出したという.
しかし審査には合格したものの,車体構造があまりに高価についたため,部隊配備されることはなかったとか.
詳しくは,上記2つのページを参照されたし.
ゲーム・ネタでスマンが,「MGS3」で一気に有名になったな,この戦車.
【関連動画】
「YouTube」:TANK Object 279 (prototype heavy
tank)
軍事板・改
(青文字:加筆部分)
【質問】
中東あたりのしょぼい国だと,T-55とかのほうがT-72とかより人気ありますよね.
整備の都合上,足回りが問題なら,T-72の砲塔をT-55の車体に乗せた戦車を作れば,馬鹿売れなんじゃないでしょうか?
【回答】
ロシアが実際に,T-72の砲塔をT-55に搭載した車輌(T-55M6)を開発している.
こちらのサイトの下のほうにT-55M6の写真がある.
http://blog.empas.com/kwangaetow/26734346
上半分は,より小規模な改装型であるT-55M5(ERA装着,100mm砲のまま)
さすがに,T-72の砲塔をそのまま搭載するには無理があったので,転輪を一つ増やして車体延長を行っている.
今のところ,この改造案が採用されたとの報道は無い.
ウクライナ製の近代化改修版としては,T-55AGMとか有る.
http://en.wikipedia.org/wiki/T-55AGM
イラクも何種類かの125mm搭載T-54/55を開発している.
イラクのT-72Z.
紛らわしい名前だけどT-55ベースで,イスラーム暦1372年(西暦1989年)の改造だからというネーミング.
このややこしさにだまされた関係者数知れず.
砲や装填装置は確かにT-72のだけど,砲塔丸ごとすげ替えたわけじゃないよ.
もっとややこしいことに,隣国のイランも「T-72Z」というまったく同じ名称のT-55改良型(105mmライフル砲に換装,ERA装着など)を開発している.
こちらはイスラーム暦ではなくイラン暦の1372年(西暦1992年)に開発された戦車,と言う意味.
余りにややこしいので,西側では改造計画の名称「サフィール74」のほうで,この戦車を呼んでいる.
T-72Z(イラン)
http://uskowioniran.blogspot.com/2008/05/t-55-type-tank-in-action-pt-2.html
砲塔を換装せずに125mm砲を搭載したケースは,これらの他,パキスタンや中国でも行われている.
T-54/55の派生型一覧については以下を参照.
http://en.wikipedia.org/wiki/T-54/T-55_Operators_and_variants
http://www.btvt.narod.ru/4/t55_9.htm(ロシア語)
軍事板
青文字:加筆改修部分
【質問】
T-64の魅力を教えてください.
【回答】
ドマイナー過ぎて知らない人も多いかもしれないT-64ですが,皆様もこの機会にT-64の魅力に轢か・・・もとい惹かれてください
まずT-64の特徴としては
@ソ連戦車の基本型をつくった
Aソ連初の複合装甲採用
B滑腔砲を採用し,125mm滑腔砲用のミサイルのベースを築いた
が挙げられます.
T-64を開発したのはハリコフ機械製造設計局
かつてT-34中戦車を生み出したハリコフ機関車工場設計局を前身としており,大戦中から引き続き同局を統括するA.A.モロゾフ主任技師
「攻撃力,防御力,機動力の全ての面でT-54中戦車を上回り,なおかつ,車体サイズと重量はこれを上回らないこと」
を設計局に要求しました
この要求内容が以後のソ連戦車を形作ったのです.
普通に考えてもこの「車体サイズと重量はこれを上回らないこと」は無茶苦茶で,開発陣は少しでも装甲を重要部の防御力の強化に振り向けるために,機関室容積の削減と,それによる後方部分の装甲板面積の節約がより徹底して行いました.
自動装填装置の採用により4名から3名に
複合装甲を取り入れさらにコンパクトに
水平対向エンジンを採用し,さらなる容積の減少を
(やっぱり変速・操向装置関連は小型化に苦労したようで)
等など.
この一連の涙ぐましい努力のお陰で!機関室容積わずか2.6m3(車内容積の25%)となり,ディーゼル・エンジンを用いる戦車の動力システムとしては,当時としては画期的にコンパクトなものとなりました!!!
基本型の再重量は36.7トン(T-55とほぼ同じ)
最高時速は70km
凄い!凄すぎるぞ!! ハリコフ機械製造設計局
A.A.モロゾフ主任技師ウラー!!
と こ ろ が
この機関システムがT-64の致命的な弱点となったわけで・・・
「不具合」,「信頼性の欠如」,「整備のやり難さ」といった諸々の欠点を生み出しました.
自動装填装置のお陰で素早い発射能力が得られたわけですが・・・
よりにもよって装填不良になったり,乗員を巻き込んだりする事故を多発.
(これはコンパクト化による弊害で狭い砲塔内容積に起因していました)
かの有名な「ソ連の自動装填装置は人を食う」との話は,T-64から始まりました.
もしかすると,T-72&T-80&T-90でも同様の事故が起きているかもしれませんね.
運用面でも滅茶苦茶不評でブーイングの嵐.
部隊では運用や整備に戸惑い,T-64の配備を露骨に嫌がり,T-54/55の継続配備を要求する部隊もあったようです.
改良型のA・B型でも構造的欠陥を改善出来ず,少数生産で終わってしまいました・・・
ちなみにB型は性能面では素晴らしいモノでした.
コーブラ対戦車誘導ミサイルを採用して4000メートル以上から攻撃可能になり,確実に撃破でき.FCSも高性能なモノに変えられ,1976年当時,世界最強といっても言っても過言ではありません.
しかし時のソ連は停滞期に入っており,慢性的な熟練労働力の欠如&規律の怠慢&工場のインフラ老朽化によって精密工業がどんどん立ち遅れ,せっかくの新技術も生産現場で反映されない事が多くなってきました.
部品の精度と質の悪さが戦車の性能低下を招き,このため革新的技術を盛り込んだT-64は,欠陥戦車の烙印を押されてしまいました・・・
T-64に不安を覚えたソ連上層部は,T-64の廉価版戦車を開発する事に決定しました・・・・
T-64は高すぎる生産&運用コストがネックだったのです.
複合装甲&滑腔砲を採用し,枯れた技術を使う事で,コストを抑える計画を立ち上げました.
後のT-72の誕生の瞬間です(オブイェークト).
そして主力戦車の座はT-64からT-72に移行し,生産もT-72が優先されました.
しかしT-72が主力となった時でも,T-64の生産は続いていました.
これは,A.A.モロゾフ主任技師に率いるハリコフ機械製造設計局は傑作中戦車T-34を開発し,その後の戦車開発を手がけて来たところなので,その名誉を汚すわけにはいかないとして,生産&配備を行いました.
所謂「政治的事情」です.
しかし,総生産数は12,500輌程度で打ち切り.
「欠陥戦車」を生産する余裕は最早ソ連にはなかったのです.
軍も社会も耐え切れない状況にあったからです.
改良型のT-64BM型はチェチェンで対ゲリラ戦に従事してるとの事.
T-64は革新的技術で構成された戦車でしたが,ソ連の衰退の様子を現した戦車とも言えるでしょう.
理念は素晴らしくとも現実が追いつかない.
儚い悲劇のソ連戦車ですね(泣)
そこに私は惹かれるわけですが.
T-64
faq25g20.jpg
faq071219t64.jpg
CRS in mixi,2007年01月07日14:18
【質問】
ソビエト戦車は遠距離射撃が苦手の為,中東戦争で活躍できなかったそうですが,T-90やT-80など現在配備されている戦車においても,苦手には変わらないのでしょうか?
【回答】
ソ連・ロシアの言い分では,125mm砲身から発射する対戦車ミサイルによって,当世の西側戦車をアウトレンジで撃破出来ると.
この状況は湾岸戦争時点でも同じで,同戦争後,西側戦車に興味を示した産油国とかには,
「ミサイル買ってくれたらイラクみたいにはならない」
って伝えたかったのだが,なかなか.
なにしろ価格的には,ミサイル4発でT72の廉価バージョンが1輌買えるような状況だったので,わざわざソ連戦車を買ってる(もしくは経済援助とセットで購入=半ばもらっちゃった国)からすれば,お高いミサイルなので普及しにくい.
また,中東戦争やレバノン紛争に投入されたT62・T72などは,ソ連本国に配備された形式より性能が劣る.
射撃統制装置・・・
ソ連国内版のT72は,レーザーで測定した距離が,弾道コンピューターにそのまま入力される方式.
ただしT-72にレーザー測遠器がついたのは,74式より後から登場したモデル.
エンジン・・・
T62では過給器の性能など,ソ連国内版より輸出版の機動性は落ちたようだ.
装甲・・・
ソ連国内版のT72は,ハト胸と言うかドリーバートン胸の中にいろいろ内緒が詰まっている.
で,レバノン紛争については日本国内の民間レベルには,メルカバやM60が圧勝したかのような情報が入っていたのだが(イスラエルの戦車を過大評価する余り,メルカバのホルストマン式サスペンションまで誉めだす始末),軍事情報筋や当のソ連は,「ソ連に配備された戦車なら」と言うことはちゃんと判っていたはず.
軍事板,2009/07/24(金)
青文字:加筆改修部分
【質問】
T-90とT-80の違いはエンジンのパワーとースになった戦車が違い,T-90はどちらかというと輸出用として造られて少し安い,としか分かりません.
他にも何か違いがあるか教えて下さい.
【回答】
T-90の砲塔の変化,T-80との比較.
http://btvt.narod.ru/4/history/_80_90_90a.gif
http://btvt.narod.ru/4/t-90_v_strou.htm
T-64,T-72,T-80,T-90,次世代戦車の開発系譜
http://btvt.narod.ru/4/history/_all.gif
T-90の初期型はT-72の砲塔にコンタクト5ERAを搭載したものでしたが,T-90Aからは砲塔を新設計の溶接式砲塔に換装しており,防御力が向上しております
T-80は正面防御力では,冷戦時代のソ連で最も強力な正面装甲を有する戦車であり,電子装備やエンジン出力の面でもT-72を上回っていました.
ただし第一次チェチェン戦争では,被弾した際の二次爆発の発生する確率がT-80>T-72>T-62という予想外の結果が出てしまいました.
生産・運用コストもT-72,T-90をかなり上回っていたこともあり,ロシアでは今年T-90は生産されましたが,T-80の発注は行われませんでした.
また,T-80の早期退役を主張する軍幹部も現れたそうです.
T-90は,T-72ゆずりの信頼性,比較的安価な値段に加えて砲塔換装やエンジン出力の強化,電子装備の改良によって,T-80との性能差はほぼ無くなったと見てよいでしょう.
とはいえT-80もT-90も,ロシア戦車の根本的問題である致命的な二次爆発を引き起こしかねない自動装填装置,人間工学を無視した狭い車内スペースという問題は共通しています.
軍事板
T-90
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【質問】
T-80やT-90の正面装甲は,西側の120mm滑腔砲の徹甲弾に耐えられるのですか?
【回答】
「東側」の戦車の正面装甲は東側の125mmには耐えられても,西側の120mmには耐えられない,と考えられている.
少なくとも,最近の高性能弾薬については.
逆に「東側」の125mmは運動エネルギーが小さく,西側主力戦車の正面装甲を貫通できない,と考えられている.
これは「東側」の戦車は軽量化,機動性をやはり重視しており,高性能徹甲弾に対しては重ERAの追加で対抗するという考え方がある(あるいは強いられている)という事情もある.
ちなみにイラクにおけるM1A1同士の誤射の結果は,M1A1の120mm劣化ウラン弾ではM1A1の正面装甲は貫通できないが,側面は楽勝だった.
対面まで貫通 - double penetratino -の例あり.
T-80
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【質問】
ロシア軍の最新型戦車の対弾性能は?
【回答】
ロシアが実施した,T-80UとT-90に対する対弾試験の記事
http://www.warchina.com/n17400c20.aspx
ロシア語の雑誌からの引用なのか,ネットでのロシア語記事が見つかりませんが,この記事を参考にすると,コンタクト5型ERAを装着/未装着のT-80UとT-90に対して,以下の兵器を撃ち込んだとの事です.
RPG-7VR…弾頭直径105mm,貫通力650mm(RHA.以下同)
RPG-26…貫通力500mm
RPG-29…タンデム弾頭.ERA装備戦車の装甲を750〜800mm貫通可能.
純粋な貫通力は900mm.
AT-3D…貫通力700mm
AT-7…貫通力460mm
AT-5…貫通力650mm
AT-14…貫通力1000〜1100mm
3VBM-17 125mmAPFSDS…L/D値16.2A46M2 125mm滑腔砲から1500mの距離で発射.
貫通力は1500mで580〜600mm,2000mで520mm.
ロシアの公開したT-80UとT-90の防御力
T-80U(ERAなし)…550mm/750mm(対APFSDS/HEAT.以下同)
T-90(同上)…570mm/900mm
T-80U(「コンタクト5」ERA付き)…750mm/1100mm
T-90(同上)…810mm/1250mm
試験では,ERA未装備/装備の状態のT-80U/T-90の正面に対して,上記の対戦車兵器を撃ち込んだ.
戦車の実戦における生存性を再現するため,それぞれの兵器を1両に対して5回づつ撃ち込んだ.
平均してそれぞれの戦車が36〜40発のミサイルや砲弾を打ち込まれた.
結果,AT-14とRPG-29はERA装着のT-80Uの正面装甲を貫通し,車内にある程度の損傷を与えた.
ただし自動消火装置の作動により全損は免れた.
3VBM-17 125mmAPFSDSは,アメリカのM829A1/A2
劣化ウラン弾芯APFSDSに相当する(文章ママ).
ERA未装着のT-80U/T-90では複合装甲の外側は貫通されたが,内側の装甲は貫通を免れ,車内装備には破損は見られなかった.
ERAを装備した場合,T-80U/T-90はM829A1/A2の攻撃に耐えられると見られる.
1996年にアメリカでコンタクト5を装備したT-72に対して行われた射撃試験では,1500mの距離で発射されたM829A1(1500mでRHA600mm貫通可能)は,複合装甲に達したものの,内側の装甲を貫通するには至らないという,今回と同様の試験結果が得られているとされる.
<結論>
射撃試験の結果,4両の戦車は160回近い連続攻撃を受けたが,そのうち貫通を許したのは23回(14.38%)に留まった.
総合的に評価すると,T-90の防御力はT-80Uを上回っている.
ただし,両車ともイラクのT-72の防御力とは次元の異なる能力を有しているといえる.
対APFSDSに関してT-80U/T-90は,西側戦車と同レベルにあり,それはコンタクト5の装着により更に向上できる.
ロシア戦車の防御力向上は,アメリカやドイツが,砲弾改良や砲身延長(独のみ)によって120mm砲の貫通力強化を行うに至った要因の1つであるといえる.
しかし,注意しなければならないのは,製造技術の問題からT-80UとT-90の対HEAT防御力は,M1A1HAやレオパルト2A6に対してなお遜色があるということである.
この防御力ではアメリカのヘルファイアなどの重対戦車ミサイルに対する防御は困難であり,これはロシアが「アレーナ」などのアクティブ防御システムを登場させた主要な原因である.
>4両の戦車は160回近い連続攻撃を受けたが,そのうち貫通を許したのは
この「貫通」は,文脈からは車内への貫通と複合装甲レベルで留まった場合の,両方の意味を含んでいると見られる.
複合装甲の容積が増えたT-90Aに+新型のレリークトERAなら,防御力はなおの事上がってそうですな.
このサイトにも同じテーマの記事が載ってるな.
http://www.russianarmor.info/Tanks/TRIALS/19991020.html
英語だからこっちの方が読みやすい人もいるだろう.
このページだと,出典が
>Lt.Col. Vladimir Karpov
>ATW Testing Center NPO "Geodezia"
となっている.
同じ試験をもとにした分析記事ではあるが,よく見ると内容には結構違いがある.
中国のほうに載ってる内容がこのサイトに載ってなかったり,その逆だったり
例えばこのサイトには,コンタークト5を装着したT-90はAPFSDSを5発受けたあとでも稼動し,発射シークエンスを実行することができたという記述がある.
軍事板
青文字:加筆改修部分
なるほどね・・・防御性能自体は良い.
しかし被弾時の誘爆防止策がない&HEAT弾対抗能力の低さが弱点.
暫定的な解決方法として,対ATM迎撃システム&妨害装置,ERAの能力向上を進めている.
ただし根本的な解決ではないので,新型であるT-95はこうした弱点を熟知したうえで,開発を進めているということは容易に想像できよう.
むろん対ATM迎撃システム&妨害装置は,さらなる改良化を図っていることだろう.
(追記)
もし本当ならば凄い対APFSDS性能・・・つまり至近距離での撃ち合いを前提にした設計なので,対APFSDSは強化されている.
問題は様々な状況によるが,“中の人”が耐えられるかどうかだな(笑)
やはり被弾した衝撃で怪我するでしょうしetc
これは戦車兵の宿命とみるべきか?
CRS@空挺軍 in mixi,2009年04月22日20:24
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