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ロシアFAQ目次


 【link】

新「六課」◆(2012/07/15) ロシア黒海艦隊艦船グループは地中海へ行く

新「六課」◆(2012/07/21) ロシア海軍合同艦船グループは8月に地中海で合流する

新「六課」◆(2012/07/25) ロシア海軍合同艦船グループはジブラルタル海峡を通過し,地中海へ入った

新「六課」◆(2012/07/31) ロシア海軍合同艦船グループは地中海中部で演習を行なう

新「六課」◆(2012/08/08) ロシア海軍合同艦船グループは地中海東部で洋上補給を行なう

新「六課」◆(2012/08/12) ロシア海軍合同艦船グループは地中海で演習を行なう

新「六課」◆(2012/08/13) ロシア海軍合同艦船グループは西へ向かう

新「六課」◆(2012/08/15) ロシア海軍合同艦船グループはイタリア沖で演習を実施した

新「六課」◆(2012/08/18) ロシア海軍合同艦船グループは二手に分かれる

新「六課」◆(2012/08/24) ロシア海軍艦船グループは北大西洋と地中海で任務を遂行する

「六課」ACS◆(2012/12/18) バルト艦隊艦船は地中海へ向かった

「六課」ACS◆(2012/12/26) ロシア海軍艦船は地中海とアデン湾へ派遣される

「六課」ACS◆(2013/02/08) ロシア黒海艦隊の戦闘艦はセヴァストーポリへ戻った

「六課」ACS◆(2013/01/01) バルト艦隊艦船部隊は地中海で新年を迎えた

「六課」ACS◆(2013/01/02) ロシア海軍は1月末に地中海及び黒海で4艦隊の合同演習を実施する

「六課」ACS◆(2013/01/15) ロシア海軍は1月末に地中海東部で演習を行なう

「六課」ACS◆(2013/01/20) ロシア海軍3艦隊合同演習は黒海と地中海で始まった

「六課」ACS◆(2013/01/21) ロシア海軍3艦隊合同演習には20隻の水上艦船と3隻の潜水艦が参加する

「六課」ACS◆(2013/01/22) 黒海艦隊の戦闘艦は実弾発射訓練を行なう

「六課」ACS◆(2013/01/24) ロシア海軍4艦隊艦船部隊は地中海東部に集結する

「六課」ACS◆(2013/01/28) ロシア海軍3艦隊演習は地中海東部で続けられる

「六課」ACS◆(2013/01/29) ロシア海軍3艦隊合同演習は終了する

「六課」ACS◆(2013/01/30) プーチン大統領はロシア海軍3艦隊合同演習についての報告を受けた

「六課」ACS◆(2013/01/30) ロシア海軍の大規模演習は1月30日に終了する

「六課」ACS◆(2013/02/02) ロシア海軍3艦隊合同演習の結果が分析された

「六課」ACS◆(2013/02/25) ロシア海軍の地中海常設作戦部隊が2015年に創設される

「六課」ACS◆(2013/02/27) ロシア海軍地中海作戦部隊司令部が創設される

「六課」ACS◆(2013/03/01) ロシア海軍地中海作戦部隊は10隻の艦船から成る

「六課」ACS◆(2013/03/11) ロシア海軍地中海作戦部隊の編成作業は始まっている

「六課」ACS◆(2013/03/12) ロシア海軍地中海作戦部隊は北方艦隊の艦船を中核とする

「六課」ACS◆(2013/03/17) ロシア下院国防委員長はロシア海軍地中海作戦部隊について語った

「六課」ACS◆(2013/03/18) ロシア海軍地中海作戦部隊には5-6隻の戦闘艦が加わる

「六課」ACS◆(2013/03/24) ロシア海軍地中海作戦部隊司令部は2013年末までに創設される

「六課」ACS◆(2013/04/20) ロシア太平洋艦隊地中海派遣部隊はイランを訪れた

「六課」ACS◆(2013/04/19) バルト艦隊の給油船レナは地中海のロシア海軍グループへ合流する

「六課」ACS◆(2013/04/25) ロシア太平洋艦隊地中海派遣部隊はインド洋で合流した

「六課」ACS◆(2013/05/08) ロシア太平洋艦隊地中海派遣部隊は5月15日に地中海へ入る

「六課」ACS◆(2013/05/09) バルト艦隊地中海派遣部隊はギリシャを訪れる

「六課」ACS◆(2013/05/12) ロシア海軍地中海作戦部隊司令部は2013年夏に創設される

「六課」ACS◆(2013/05/12) ロシア海軍地中海作戦部隊には潜水艦も加わる

「六課」ACS◆(2013/05/12) ミストラル級はロシア海軍地中海作戦部隊に加わるかもしれない

「六課」ACS◆(2013/05/12) ロシア海軍地中海戦隊は大西洋やインド洋へ行くかもしれない

「六課」ACS◆(2013/05/13) ロシア太平洋艦隊地中海派遣部隊は紅海に居る

「六課」ACS◆(2013/03/15) ロシア海軍艦船はベイルートを訪れた

「六課」ACS◆(2013/03/17) ベイルートにロシア海軍旗は翻った

「六課」ACS◆(2013/03/18) ロシア海軍は太平洋とインド洋に常設作戦部隊を創設するかもしれない

「六課」ACS◆(2013/03/19) ベイルートはロシア海軍の新たな補給物資供給所になるかもしれない

「六課」ACS◆(2013/04/06) ロシア太平洋艦隊艦船部隊は地中海へ行く

「六課」ACS◆(2013/04/17) ロシア北方艦隊と黒海艦隊の艦船は合同演習を行なった

「六課」ACS◆(2013/06/18) 北方艦隊と黒海艦隊の戦闘艦は地中海で合同演習を実施した

「六課」ACS◆(2013/06/19) ロシア太平洋艦隊艦船は再びキプロス島を訪れた

「六課」ACS◆(2014/02/20) 2015年以降,ロシア海軍地中海作戦連合部隊へ黒海艦隊の潜水艦が加わる

「六課」ACS◆(2014/03/12) ロシア黒海艦隊の大型揚陸艦2隻は地中海からノヴォロシースクへ戻ってきた

「六課」ACS◆(2013/05/14) ロシア海軍地中海作戦部隊旗艦は将来的には新造艦となる

「六課」ACS◆(2013/05/16) ロシア太平洋艦隊艦船は地中海へ入った

「六課」ACS◆(2013/05/17) 太平洋艦隊の軍艦はキプロスを訪れた

「六課」ACS◆(2013/05/19) ロシア連邦軍参謀本部総長代理は地中海戦隊について語った

「六課」ACS◆(2013/05/21) 太平洋艦隊艦船部隊はキプロスを去った

「六課」ACS◆(2013/06/06) 北方艦隊の2隻の大型対潜艦は地中海西部で会合した

「六課」ACS◆(2013/06/06) ロシア海軍地中海作戦部隊は6月1日から任務を遂行している

「六課」ACS◆(2013/06/07) ロシア海軍地中海作戦部隊は約10隻の艦で構成される

「六課」ACS◆(2013/06/07) ロシア海軍の地中海における存在は「武力による脅し」では無い

「六課」ACS◆(2013/06/10) 北方艦隊の大型対潜艦セヴェロモルスク支隊は帰路に就く

「六課」ACS◆(2013/07/07) バルト艦隊艦船部隊は地中海から戻ってきた

「六課」ACS◆(2013/08/25) 地中海のロシア海軍水上艦の動向

「六課」ACS◆(2013/08/27) ロシア海軍は現時点で地中海の艦船グループを増強する具体的な予定を持たない

「六課」ACS◆(2013/08/30) ロシア海軍地中海作戦連合部隊の計画ローテーションは9月上旬に行なわれる

「六課」ACS◆(2013/09/04) ロシア海軍艦船はローテーションに基づき地中海へ向かう

「六課」ACS◆(2013/09/08) 地中海東部に展開するロシア海軍艦船

「六課」ACS◆(2013/09/13) ロシア海軍地中海作戦連合部隊の戦闘艦は10隻に増強される

「六課」ACS◆(2013/11/07) 重原子力ロケット巡洋艦ピョートル・ヴェリキーと親衛ロケット巡洋艦ワリャーグは地中海中部で合流した

「六課」ACS◆(2013/11/22) ロシア太平洋艦隊地中海派遣部隊は任務を終えて帰路に就いた

「六課」ACS◆(2013/11/25) ロシア太平洋艦隊地中海派遣部隊はスリランカを訪問した

「六課」ACS◆(2013/12/03) ロシア太平洋艦隊地中海派遣部隊はシンガポールを訪れた

「六課」ACS◆(2013/12/06) ロシア太平洋艦隊地中海派遣部隊はシンガポールを去った

「六課」ACS◆(2013/12/20) ロシア太平洋艦隊地中海派遣部隊は12月24日にウラジオストクへ帰港する

「六課」ACS◆(2013/12/25) ロシア太平洋艦隊地中海派遣部隊はウラジオストクへ戻った

「六課」ACS◆(2014/01/19) 地中海東部でロシア海軍と中国海軍の合同演習が実施される

「六課」ACS◆(2014/01/25) 地中海東部でロシア・中国海軍合同演習が始まった

「六課」ACS◆(2014/02/15) ロシア原潜は地中海に居る?

「六課」ACS◆(2014/02/18) 大型対潜艦アドミラル・レフチェンコは2隻の揚陸艦と地中海で演習を行なった

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/03/26) 北方艦隊とバルト艦隊の艦はキプロス島沖で合同演習を実施する

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/03/26) ロシア海軍の大型揚陸艦3隻は黒海から地中海へ入った

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/04/08) ロシア北方艦隊の12隻の艦船が地中海に展開している

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/6/19)  ロシア海軍は地中海北西部でプレゼンスを再開する

「ロシア海軍情報管理局」◆(2014/7/7) ロシア黒海艦隊のロケット艦部隊は対艦ミサイル発射訓練を行なった


 【質問】
 第5地中海作戦艦隊の編成はいつ?

 【回答】
 この艦隊は1967年,地中海で任務に就いていた第14混成小艦隊を基礎に編成されたもので,その陣容は
原潜2~3
通常潜水艦3~5
ミサイル巡洋艦ないし駆逐艦3~4
対潜艦7~10

 北方艦隊,黒海艦隊,バルチック艦隊の水上艦艇と,北方艦隊の原潜,北方艦隊と黒海艦隊の通常潜水艦が6~8ヵ月ごとに交替.

 同艦隊は,編成直後および1973年の中東紛争において,米第6艦隊の介入を牽制することに成功している.

 以上,ソースは「世界の艦船」2005年7月号,p.83(A. V. Polutov著述)より.


 【質問】
 現在のロシア海軍には,常駐の地中海艦隊を置くことは不可能という見方があるが?

 【回答】
 これは,元ロシア海軍総参謀長ヴィクトル・クラフチェンコ提督が唱えている見方で,同提督によれば,
>充分な戦闘艦と信頼できる補給物資供給所を欠いている
というのが,その理由.

 地中海東岸のシリアのタルトゥースには,ロシア海軍の補給物資供給所が置かれていますが,シリアは2011年1月以降内戦状態です.
 さすがに,ロシア海軍将兵が少数とはいえ滞在しているタルトゥース周辺には,反政府軍も手を出しておらず,この地域に戦火が及ぶ可能性は有りませんが,不安定な地域にロシア海軍の補給物資供給所が置かれているという事実は変わりません.
 クラフチェンコ氏は,そのようなタルトゥースを,「信頼できる補給物資供給所」とは見ていません.

 タルトゥース以外では,最近はキプロスのレメソス港やギリシャのピレウス港へ,ロシア海軍艦船が寄港する機会が増えています.
 或いは,タルトゥースに代わる補給物資供給所の候補として考えられているのかもしれませんが,今の所は具体的な話は有りません.

 ロシア海軍地中海作戦部隊は,黒海艦隊,北方艦隊,バルト艦隊の艦船が派出されますが,北方艦隊やバルト艦隊の基地(セヴェロモルスク,バルチースク)から地中海まで遠征できる大型水上艦(稼働状態に在る艦)は限られています.

 最も近い黒海艦隊からでも,地中海へ出せる比較的大型の水上戦闘艦は,多いとは言えません.
 2012年には,黒海艦隊から地中海へ派遣された水上艦は,ロケット巡洋艦「モスクワ」と警備艦「スメトリーヴイ」以外は大型揚陸艦です.

 クラフチェンコ氏は,その限られた大型水上艦を,地中海に常時展開させたとしても長続きせず,せいぜい1年くらいしか持たないだろうと見ております.

「六課」ACS,2013/03/11
青文字:加筆改修部分

 これに対し,ショイグ国防相は,「可能である」旨,述べています.
 以下,
『ロシア通信社ノーボスチ』より引用.

------------
【ショイグ:地中海に海軍の常駐グループを作成する事は可能である】
モスクワ,3月11日-ロシア通信社ノーボスチ

 ロシアは,地中海に常時配置される海軍作戦部隊を設立し,それを運用する為,あらゆる可能性を持っている.
 月曜日,ロシア連邦国防相セルゲイ・ショイグ上級大将は,軍指導部要員の拡大会議において表明した.

 以前,元(ロシア)海軍総参謀長ヴィクトル・クラフチェンコ提督は,ロシアには,地中海において常時作戦行動を行なう部隊を設立するだけの能力は無いとメディアに表明した.
 充分な戦闘艦と信頼できる補給物資供給所を欠いているが故に.
 彼は,北方艦隊,バルト艦隊,黒海艦隊は,今や,地中海において1-2年の常時展開を提供できる程度の戦闘艦しか持っていないと評した.

「地中海ゾーンにおける海軍作戦部隊管理部を創設する決定は採択されており,海軍戦力は常時駐留します」
 軍当局のトップは話した.

「僕が思いますに,我々は,このような部隊を創設し,維持する為,あらゆる可能性を有しております.
 これは,明らかに海軍が力強く発展した事を示すものと確信します」
 国防相は強調した.

 彼は指摘した.
「ロシアには,世界の大洋の様々な海域において効果的に活動できる海軍が必要であります.
 今年1月に黒海及び地中海エリアで実施された演習は,遠海ゾーンにおいて統一艦隊間グループが指示された任務を遂行できる事を示しました」

 同時に,セルゲイ・ショイグは表明した.
「総合的な海軍の業務遂行状態は,良好であるとは言えません」
「まず第一に」国防相は説明した.
「これは,海軍は長期間に渡って新たな艦船を受領しておらず,機器整備の実施が遵守されていない事に関連しております」

「その結果,ほとんどの艦船は,修理期間を越えて運航する事を余儀なくされており,多くの艦船は,兵器や軍用機器の使用が制限されています」
 ショイグは明言した.

 会議には,国防省指導部,ロシア連邦政府軍事産業委員会,産業貿易省,統合造船業営団の代表が出席した.
 特に,海軍の艦船の実際の状態,彼ら(海軍)が指示された任務を解決する能力について討議された.

 以前,ロシア連邦軍参謀本部の高位の代理人は,地中海のロシア連邦海軍作戦部隊には合計で10隻の艦船が加わるかもしれず,それは黒海艦隊司令官に従わなければならないとロシア通信社ノーボスチに伝えた.
 情報提供者は,物資補充及び乗組員の休養の為の外国の港への寄港に関する課題を検討する必要が有ると指摘した.

 それよりも前に国防相セルゲイ・ショイグは,国防省役員会の会議において,地中海におけるロシアの利益を保護する為,ロシア連邦海軍作戦部隊の独立管理部の創設が必要であると表明した.

 ソヴィエト社会主義共和国連邦時代の1967年から1992年まで,海軍第5地中海戦隊の艦船が地中海で活動していた.
 同戦隊には,様々な時期に30~50隻の艦船が居た.
 それ(第5地中海戦隊)は「冷戦」期間中,地中海の軍事行動舞台で戦闘任務を遂行し,特に,アメリカ合衆国海軍の第6艦隊に対抗する為に設立された.
(2013年3月11日10時45分配信)
------------

 2013年1月下旬,地中海東部及び黒海において,ロシア海軍3艦隊(黒海艦隊,バルト艦隊,北方艦隊)合同演習が実施されました.
[ロシア海軍3艦隊合同演習(2013年1月下旬)]

 その後,ロシア海軍地中海作戦部隊を創設する話が出てきました.
 ショイグ国防相も,この話を認めました.
[ロシア海軍の地中海常設作戦部隊が2015年に創設される]
[ロシア海軍地中海作戦部隊司令部が創設される]
[ロシア海軍地中海作戦部隊は10隻の艦船から成る]
[ロシア海軍のミストラル級は地中海作戦部隊の旗艦になるかもしれない ]

 これに対し,元ロシア海軍総参謀長ヴィクトル・クラフチェンコ氏は,『インタファクス』の取材に応え,これらの動きに疑念を表明しました.
[元ロシア海軍総参謀長はロシアに地中海作戦部隊を運用する能力が無いと言った]

 今回のショイグ国防相の発言は,これらの批判や疑念に対する「解答」という事になるようです.
 ロシアが地中海作戦部隊を運用する事は可能であると.

 しかしながら,ショイグ国防相も,ロシア海軍の苦しい台所事情については認めております.
 現在のロシア海軍の水上艦の大半はソ連邦時代,つまり1990年より以前に建造されたものであり,その運用と維持には大変な苦労を伴う事を.

 今のロシア海軍で,1991年以降に就役した大型水上艦は,これだけです.
重航空巡洋艦「アドミラル・クズネツォフ」(1991年就役,北方艦隊)
大型対潜艦「アドミラル・パンテレーエフ」(1991年就役,太平洋艦隊)
駆逐艦「ベスパコーイヌイ」(1991年就役,バルト艦隊,予備役)
駆逐艦「ナストーイチヴイ」(1992年就役,バルト艦隊)
警備艦「ネウストラシムイ」(1993年就役,バルト艦隊)
駆逐艦「アドミラル・ウシャコーフ」(1993年就役,北方艦隊)
重原子力ロケット巡洋艦「ピョートル・ヴェリキー」(1998年就役,北方艦隊)
大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」(1999年就役,北方艦隊)
警備艦「ヤロスラフ・ムードルイ」(2009年就役,バルト艦隊)

 この他,北方艦隊の大型対潜艦「ヴィツェ-アドミラル・クラーコフ」は元々1981年就役ですが,2000年代に近代化改装を実施し,2010年に再就役しているので,他の1980年代建造艦よりは良好な状態に在ります.

 今後はプロジェクト22350フリゲート,11356R/Mフリゲートなどといった水上戦闘艦が就役しますが,その数が揃うまでは,「前世紀」に建造された艦が地中海作戦部隊の中核となります.

「六課」ACS,2013/03/11
青文字:加筆改修部分


 【珍説】
地中海に軍事拠点の構築必要と,ロシア海軍総司令官
2007.08.03
Web posted at: 19:06 JST
- CNN/REUTERS


 モスクワ――ロシア海軍のマソリン総司令官は3日,同国軍が地中海に常時,兵力を配備すべきだとの考えを表明した.ロシアのインタファクス通信が報じた.
 黒海艦隊にとって地中海は戦略的に重要な海域と強調した.
 ウクライナの黒海沿岸セバストポリにあるロシ軍港を視察した際に語った.
 北方艦隊,黒海艦隊の関与でロシア海軍は地中海でプレゼンスを保持すべきだと述べた.
 東欧でミサイル防衛計画を進める米国をけん制する狙いもあるとみられる.
 〔略〕

 【事実】
 タイトルでダウト(笑)
 ロシア海軍総司令官は,「地中海に軍事拠点の構築必要」とは一言も語ってません.

 詳しくはコチラ
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/23030250.html

 確かにロシア海軍総司令官は,地中海でプレゼンスを保持すべきだと発言しましたが,それは米国とかに対抗する意図では無く,むしろ,地中海で西側(NATO)に対し積極的に協力するという性格のものです.

 つーか,ロシア要人の発言を「曲解」し,テメエの「偏向報道」に都合の良い箇所だけ取り上げ,話に「尾びれ」を付け,ロシアが何かやったら,何でもかんでも
「東欧でミサイル防衛計画を進める米国をけん制する狙い」
に結びつけたがる西側メディア馬鹿すぎ(笑)

 あと,そんなクズ記事を元にして,ロシアについて知った風なコトを書いているブロガーも・・・

 ロシアについて知った風なコトを書いているブロガーは,
この人↓を見習った方が良いと思うよ.
(週刊オブイェクト)

Морские Силы~ロシア・ソ連海軍~
2007/8/7(火) 午後 10:40


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