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◆◆◆◆「アドミラル・ゴルシコフ」級フリゲート
<◆◆◆大型水上戦闘艦
<◆◆装備
<◆ロシア海軍 目次
ロシアFAQ目次


 【link】

「週刊オブイェクト」◆(2010/10/30) ロシア海軍22350型フリゲート進水

「六課」◆(2011/11/15)艤装中のフリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」

「六課」◆(2012/02/02)新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は今年に就役する?

「六課」◆(2012/02/02)ロシア海軍はプロジェクト22350フリゲートを20隻必要とする

「六課」◆(2012/02/11)ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」近影(2012年2月9日)

新「六課」◆(2012/05/26) 建造中の大型警備艦"ソ連邦海軍元帥ゴルシコフ"近影(2012年5月)

新「六課」◆(2012/06/27) ロシア海軍新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の試験は今年秋から開始される

新「六課」◆(2012/09/12) 新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」近影(2012年9月12日)

新「六課」◆(2012/10/08) 新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は11月末に航海試験を行なう

新「六課」◆(2012/10/11) 新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は11月末に航海試験を実施しない

新「六課」◆(2012/11/14) プロジェクト22350フリゲートの4番艦が起工される

新「六課」◆(2012/11/15) 新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2013年の国際海軍サロンに出展されるかもしれない

新「六課」◆(2012/11/20) 新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2013年に航海試験を実施する

新「六課」◆(2012/11/23) 新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」,2014年春に就役?

「六課」ACS◆(2012/11/30) 新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の建造は長期化する

「六課」ACS◆(2012/12/23) 新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2013年3月に乗組員を受け入れる

「六課」ACS◆(2013/04/02) ロシア海軍最新フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」近影(2013年3月)

「六課」ACS◆(2013/04/26) 新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は乗組員を受け入れる

「六課」ACS◆(2013/07/30) 新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」へ正規乗組員全てが乗艦した

「六課」ACS◆(2013/05/01) フリゲート「アドミラル・ゴロフコ」の船体ブロック製造作業は続けられる

「六課」ACS◆(2013/05/16) 第4のプロジェクト22350フリゲートは2013年末-2014年初頭に起工される

「六課」ACS◆(2013/07/30) プロジェクト22350フリゲート4番艦「ソ連邦海軍元帥イサコフ」は2013年11月14日に起工される

「六課」ACS◆(2013/08/01) 新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」の係留試験が始まった

「六課」ACS◆(2013/10/23) ロシア海軍への新世代フリゲート「アドミラル・ ゴルシコフ」の引き渡しは130mm砲の問題により延期される

「六課」ACS◆(2013/12/24) 新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は2014年初頭から航海試験を開始する


 【質問】
 ロシアの新型フリゲート「プロジェクト22350」について教えられたし.

 【回答】
 プロジェクト22350多用途フリゲート.
 プロジェクト956(ソブレメンンヌイ級)の代替艦で,8,000tクラスの大型水上戦闘艦.
 ただ,
http://warfare.ru/?lang=&catid=270&linkid=2544
によると,満載排水量は「4,500t」ないし「8,000t」となっている.
 全長は「132(?)m」と書かれているが,これは排水量が4,500tの場合でしょう.

1番艦アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフは2006年2月2日起工,2009年就役予定

 建造を担当するのも,956と同様のセーヴェルナヤ・ヴェルフィ(旧ジュダーノフ造船所).
 ロシアが,この手の大型水上戦闘艦を建造するのは,ほぼ10年ぶりの事になる.
 1番艦の価格は,約4億ドルと見積もられており,2009年就役予定.

 956は防空・対水上任務のみで対潜能力は貧弱だったが,22350は,それに加え対潜任務もこなす「オール・パーパス艦」になるようだ.
 主兵装はオーニクス対艦ミサイル(VLS),ウーラガン改対空ミサイル(VLS),メドヴェードカ対潜ミサイルで,新開発の130mm単装砲(A-192)を装備する.
(ちなみに,4億ドルというのは,中国に売却された956とほぼ同じお値段)
 ソースはkojii.net

 完成予想図(下図)を見る限り,インドに輸出されたタルワー級とか,ロシア海軍向けのステレグーシュチィ級の拡大型といった外見ですが,さりげなく艦橋4面にフェイズドアレイレーダーが付いております.

 アイランド頂上のレーダーは,フレガートMAE(左側の写真)のようです.
http://warfare.ru/?linkid=2339&catid=327

 艦隊空ミサイルは,「ウーラガン」(SA-N-7)との事ですが,予想図では単装発射機は無いので,VLS(垂直発射機)に収納されるようです.
 このミサイルは,もともと垂直発射タイプでは無いが,おそらくは,インドがこれから建造する改デリー級駆逐艦に搭載される「9M317ME」艦対空ミサイルと同型と思われます.http://www.bharat-rakshak.com/NAVY/Images/P15a.jpg
http://www.bharat-rakshak.com/NAVY/Images/P15b.jpg
 「ウーラガン」系列のミサイルは,「オリェーフ」(バンドスタンド)という愛称の管制用レーダー(写真)によって誘導されますが,管制予想図にはそれらしきモノは見当たりません.
 艦橋4面のフェイズドアレイレーダーを使うんでしょーか・・・

 竣工したら,「ロシア版イージス」などと言われるんだろうか・・・・

シア・クァンファ in mixi

 ロシア海軍が建造中の新型フリゲート,プロジェクト22350には,超音速対艦ミサイルに加え,艦隊防空用ミサイルも搭載されます.
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/1717972.html

 22350型の艦隊防空ミサイルは,全くの新規開発ではなく,旧ソ連海軍時代のソヴレメンヌイ級ミサイル駆逐艦の「主砲」であるウーラガン(SA-N-7)の改良発展型になるようです.

 ウーラガンは,中距離で巡航ミサイルなどの高機動目標を迎撃する為に開発されたエリア防空ミサイル・システムであり,ソ連海軍に配備されたのは1980年,その13年後(1993年)には,改良型のヨーシュ(SA-N-12)が配備されております.
 これまでのウーラガン/ヨーシュ防空システムは,単装発射機3S90からミサイルを撃ち出す方式でしたが,22350型に搭載される発展型は,垂直発射機(VLS)からミサイルを撃つ方式になりました.

 下の写真は,サンクト・ペテルブルク市で2005年6月29日〜7月3日まで開催された「IMDS(International Maritime Defence Show)2005」で展示されたミサイルと垂直発射機の模型です.
 この時には,海外輸出用モデルの9M317ME「シュチーリ-1」(9М317МЭ"Штиль-1")として展示されておりましたが,ロシア海軍用も基本的には同一と思われます.
(「シュチーリ」は,ウーラガンの輸出用名称)
 この垂直発射機は,「3S90E.1」(3С90Э.1)という名前のようです.

 これまでのロシアの回転型リボルバー方式の垂直発射機から打って変わり,西側風の箱型のVLSになっております.
 セル数は36個です.

 説明図を見ると,既存のウラガン/ヨーシュ搭載艦の単装発射機3S90も,3S90E.1垂直発射機への換装が可能という触れ込みのようです.
 この図では,ロシア海軍のソヴレメンヌイ級駆逐艦アドミラル・ウシャコフ(旧ベスストラーシュヌイ)の写真を合成したものが載せられていますが.
 従来の単装発射機3S90の場合,ミサイル収容数は24発でしたが,3S90E.1に換装すると,ミサイルを36発収納できるので,装弾数が1.5倍に増えるというメリットが有ります.

 対空ミサイルの射程は,以前のウラガンが30km,ヨーシュでは50kmに延長されており,22350型に搭載される「垂直発射型ヨーシュ改」は,更に射程が延長される可能性も有ります.
 9M317MEミサイルは,垂直発射機での運用を考慮した為か,従来のウラガン/ヨーシュ用のミサイル(9M38)に比べて「主翼」が大幅に小型化されております.

 管制用レーダー(イルミネータ)は,従来のウラガン/ヨーシュ用のオリェーフ(フロントドーム)を使う事も出来ますが,ロシア海軍用の22350型は,完成予想図を見る限り,オリェーフらしき物は見当たらず,艦橋の4面フェーズドアレイレーダーでミサイル管制を行なうようです.

 「シュチーリ-1」は,インド及び中国の新型艦でも採用されるようで,中国海軍の054A型フリゲートには36セルのVLSが,インド海軍のコルカタ級駆逐艦は前部24セル+後部24セルのVLSが装備されます.
 ただし,中国及びインドの新型艦は,上記の管制用レーダー「オリェーフ」を搭載しており,当然,ミサイル管制はこれで行なう事になるでしょう.
 その分,防空能力はロシアの22350型よりも劣る事になります.

:「シュチーリ-1」システムの概要図

垂直発射機「3S90E.1」

対空ミサイル「9M317ME」

Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2007/3/31(土) 午後 5:25

 【関連リンク】

「ロシア・ソ連海軍」:新型フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は,2011年に進水する

「六課」:プロジェクト22350フリゲート2番艦は,2009年に起工される

「六課」:プロジェクト22350フリゲートの2番艦は,今年の11月〜12月に起工される

「六課」:プロジェクト22350フリゲート2番艦「カサトノフ海軍元帥」は11月26日に起工される


 【質問】
 プロジェクト22350フリゲート(アドミラル・ゴルシコフ級)の主要目は?

 【回答】
満載排水量:4500t
全長:130m
幅:16m
主機:M90FRガスタービン(27,500馬力)×2基,10D49ディーゼル(5,200馬力)×2基,合計65,400馬力
速力:29ノット
航続距離:4,000海里
乗員:180〜210名
兵装:
汎用ミサイル発射機3R14×2組(16セル)
(オーニクス対艦ミサイルカリブル対艦/対地/対潜ミサイル発射可能)
高射ミサイルシステム「リドゥート」(ポリメント-リドゥート)×1基(32セル)
(48N6E2遠距離高射ミサイル,9M96E/9M96ME2中距離高射ミサイル,9M100短距離高射ミサイル発射可能)
・「メドヴェードカ-2」対潜ミサイル4連装発射機×2基
A-192 130o単装砲×1基
高射ロケット砲複合体「パラシ」×2基
搭載機:Ka-27ヘリコプター×1機

ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課
2012/1/28(土) 午後 5:31

青文字:加筆改修部分

▼ ゴルシコフ型フリゲートのミサイル兵装に関しては,当初は高射ミサイルはウーラガン垂直発射型だと言われていましたが,最近ではリドゥートが確実視されています.
 この事で,ゴルシコフ型は建造途中で設計を変更し,高射ミサイルを新型に替えたとする見方もありますが,ステレグーシチー型コルベットの例を見る限り,それは違うでしょう.

[ステレグーシチー型コルベット「ボイキー」は2012年に就役する]
> 艦には防空の為,2種類の対空ミサイルを運用できる高射ミサイル複合体「リドゥート」が装備されるが,
>1番艦は,一時的な戦闘モジュールとして高射ロケット砲複合体「コールチク-M」が搭載されている.

 つまり,ゴルシコフ型(プロジェクト22350)の場合は,元からリドゥートを搭載する予定だったが
(リドゥートの開発は1994年からスタート),
開発が間に合わない可能性が有るので
(当初,1番艦アドミラル・ゴルシコフは2009年就役と言われていたが,リドゥートの試作品が出来上がったのは2009年,実用化は2011年),
ステレグーシチーと同様に,「一時的な戦闘モジュール」としてウーラガン垂直発射型を搭載するつもりでいたが,建造ペースの遅れにより,リドゥートを装備できる目途が立ったので,当初の設計通りのリドゥートを装備するという事です.

ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課
2012/3/4(日) 午前 10:36

青文字:加筆改修部分


 【質問】
 22350型フリゲートのプロトタイプはプロジェクト21956駆逐艦なのですか?

 【回答】
 ロシア陸海空軍兵器解説サイト「Warfare.ru」の22350型フリゲートのページ
http://warfare.ru/?lang=&catid=270&linkid=2544
では,プロジェクト21956駆逐艦が
「22350 prototype」(22350型のプロトタイプ)
と紹介されています.
(右側の上から2番目の写真)

 確かに,この21956型は8,000トン級の大型艦であり,ロシア海軍次期フリゲート(のちの22350型)は,当初は8,000トン級の艦を考えていたという点で一致しますが,これがロシア海軍次期フリゲートの原型という事は有り得ない.

 まず,この21956型の兵装は,のちの22350型とはぜんぜん違います.

 22350型は,艦隊防空ミサイル「ヨジュ」(SA-N-12)の垂直発射ヴァージョンと超音速対艦巡航ミサイル「オーニクス」が主兵装となっております.
(22350型:http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/1717972.html)

 これに対し21956型は,写真を見れば分かる通り,個艦防空ミサイル(短SAM)「クリノーク」(SA-N-9)と遷音速対艦巡航ミサイル「クラブ」を搭載しています.
(21956型:http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/9949727.html)

 ロシア海軍次期フリゲートは,元々はソヴレメンヌイ級防空ミサイル駆逐艦の代替として計画された以上,短SAMしか装備しないという事は有り得ない.
 22350型のプロトタイプならば,当然,艦隊防空用SAMを装備していなければならないはず.
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/16741929.html

 対艦ミサイルにしても,なぜ,ロシア海軍の次期主力対艦ミサイルである「オーニクス」を搭載しないのか.
http://blogs.yahoo.co.jp/rybachii/13541274.html

 そもそも21956型は,写真を見ても分かるように,プロジェクト1155.1型(ウダロイII型)駆逐艦をステルス風に手直しした艦であり,基本的にはウダロイ級とあんまり変わらない.

 21世紀初頭,ロシア海軍が15年ぶりに大型水上戦闘艦を新規建造しようと言うのに,1980年代に建造された艦を多少手直ししたモノしか設計出来ない程,セヴェルノイェ設計局は無能だろうか?
 また,そんなモノで「お茶を濁す」事を,そもそも,ロシア海軍が許すだろうか?

 〔略〕

 22350型の原型である「8,000トン級次期フリゲート」の設計原案は存在するだろうが,それは,上記の21956型では無い.
 おそらくは,22350型を大型化したようなフネだったのではなかろうか.
 対艦ミサイルは同じ「オーニクス」だと思われるが(ただし,ミサイル搭載数は22350型よりも多かっただろう),艦隊防空ミサイルは,22350型のヨーシュ改ではなく,キーロフ級4番艦ピョートル・ヴェリキーが装備している「フォールトM」の改良型だったかもしれない.
 22350型と同じヨーシュ改だったとしても,VLSは前後に装備されていただろう(22350型は前部のみ).
faq39m21956.jpg

Морские Силы〜ロシア・ソ連海軍〜
2007/4/14(土) 午前 11:15


 【質問】
 「アドミラル・ゴルシコフ」級フリゲートの主機は?

 【回答】
 ガスタービン「M90FR」×2基,ディーゼルエンジン「10D49」×2基(CODAG)

 アドミラル・ゴルシコフ型フリゲートのガスタービンは,「M90FR」と呼ばれるタイプです.
 最大出力は27500馬力です.
【ガスタービンM90FR(サトュルン)】
【ガスタービンM90FR(トゥルボルス)】

 開発は,ロシア・ウクライナ合同企業「トゥルボルス」により行なわれました.
 M90FRの開発は2006年から開始され,2008年末に国家受領試験に合格しました.
 「トゥルボルス」は,以下の4社による合弁企業です.

<ロシア>
株式会社「科学製造合同サトュルン」
連邦単一企業「科学製造合同アヴローラ」
有限会社「トゥルボコン」

<ウクライナ>
国営企業ガスタービン製造科学工業複合体「ゾーリャ-マシプロイェクト」

【株式非公開会社「トゥルボルス」】
【「科学製造合同サトュルン」】
【「科学製造合同アヴローラ」】
【国営企業ガスタービン製造科学工業複合体「ゾーリャ-マシプロイェクト」】

「M90FR」

 ディーゼルエンジンは,ロシア企業『コロメンスキー・ザヴォート』が開発,製造しています.
株式会社『コロメンスキー・ザヴォート』
『コロメンスキー・ザヴォート』のディーゼルエンジン一覧

 アドミラル・ゴルシコフ型フリゲートのディーゼルエンジンは,「10D49」と呼ばれるタイプです.
 最大出力は5200馬力です.

 10D49は,上記のガスタービンM90FRと減速装置で,「ガスタービン・ディーゼルユニットDGTA55MR」を構成します.
 この場合,巡航時には10D49だけ運転し,高速航行時にはM90FRも運転します.
 ゴルシコフ型フリゲートが搭載しているのも「ガスタービン・ディーゼルユニットDGTA55MR」です.

 新型揚陸艦「イワン・グレン」型は,10D49のみを搭載しています.

「10D49」

ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課
2012/2/14(火) 午後 7:52

青文字:加筆改修部分


 【質問】
 「
アドミラル・ゴルシコフ」級フリゲートの建造計画は?

 【回答】
 現在,ロシア海軍向けの新世代フリゲート・プロジェクト22350(アドミラル・ゴルシコフ型)の建造が進められています.

 アドミラル・ゴルシコフ型フリゲートの構想は,ソ連邦時代の1977年にまで遡ります.

 元々は,当時アメリカ海軍が大量建造を進めていたオリヴァー・ハザード・ペリー級のような汎用ミサイルフリゲートをソ連海軍が望んだのが発端でした.
 そこで北方計画設計局は,プロジェクト1135(クリヴァク級)をベースにしたフリゲート・プロジェクト13040の設計作業を1981年から開始しました.
 1986年に纏まった当初の設計案は,満載排水量6000トン,対艦ミサイル,対潜ミサイル,高射ミサイル,130mm砲,高射ロケット砲複合体,ヘリコプター,中距離水中音波ステーション(ソナー)を装備する汎用艦でした.

 しかし,1991年のソ連邦解体後,プロジェクト13040は空中分解しました.

 1990年代には,ネウストラシムイ型フリゲートとグローム級フリゲートが建造されていますが,ゼレノドリスク設計局が設計したネウストラシムイ型は,元々は1500トン級コルベットとして計画されたものが拡大して4000トン級になった艦,アルマーズ設計局が設計したグローム級(ノーウィック)は,元々は小型ロケット艦から発展した艦であり,どちらも「正統派フリゲート(警備艦)」の系譜から外れた「異端児」でした.

 ロシア海軍が再び(正統な)汎用ミサイルフリゲートを計画できるようになるには,10年の歳月が必要でした.
 そして2005年2月28日,かつてプロジェクト13040を手掛けた北方計画設計局の手によるプロジェクト22350の設計案は承認され,翌年(2006年)に1番艦が起工されました.
 最初に汎用ミサイルフリゲートの構想が出てから,約30年が経過していました.

 アドミラル・ゴルシコフ型は,現在までに3隻が起工されており,全てサンクト・ペテルブルク市のセーヴェルナヤ・ヴェルフィで建造されています.

 ロシア連邦の「2011-2020年の国家兵器調達プログラム」によると,ゴルシコフ型フリゲートは2020年までに8隻が調達される計画です.
[ロシア国防省は,戦略原潜ボレイ級8隻と多用途原潜ヤーセン級8隻を2020年までに調達する]
[2011-2020年のロシア兵器プログラムにおけるロシア海軍の艦艇調達数]

 〔中略〕

<プロジェクト22350のリスト>

アドミラル・フロータ・ソヴィエツカヴァ・ソユーザ・ゴルシコフ
Адмирал флота Советского Союза Горшков
2006年2月1日起工
2010年10月28日進水
2012年就役予定

アドミラル・フロータ・カサトノフАдмирал флота Касатонов
2009年11月26日起工
2012年進水予定
2014年就役予定

アドミラル・ゴロフコАдмирал Головко
2012年2月1日起工

4番艦(アドミラル・ユマシェフАдмирал Юмашев?)
2012年起工予定

5番艦
未定

6番艦
未定

7番艦
未定

8番艦
未定

9番艦
未定

--------------------------------------------------------------------------------
 〔中略〕

 2月21日,セーヴェルナヤ・ヴェルフィは,新たにプロジェクト22350フリゲート6隻を建造する契約をロシア連邦国防省と締結しました.
[サンクトペテルブルク北方造船所はコルベット6隻とフリゲート6隻の建造契約を締結した]

 既に起工済み(当然,建造契約済み)の3隻に加え,新たに6隻の建造契約を締結したという事は,合計で9隻を建造する事になります.

 建造元のセーヴェルナヤ・ヴェルフィは,今後15〜20年の間にゴルシコフ型フリゲート20隻が必要だと表明しています.
[ロシア海軍はプロジェクト22350フリゲートを20隻必要とする]

 ロシア連邦海軍総司令官ウラジーミル・ヴィソツキー大将は,「個人的な意見」と前置きした上で,ゴルシコフ型フリゲートの最初の3隻を,北方艦隊へ配備する構想を明らかにしました.
[新世代フリゲート「アドミラル・ゴルシコフ」は今年に就役する?]

 同時に建造されるステレグーシチー型コルベットは,バルト艦隊及び黒海艦隊へ優先的に配備され,アドミラル・グリゴロヴィッチ型フリゲートは黒海艦隊向けですから,ゴルシコフ型フリゲートは北方艦隊及び太平洋艦隊へ配備される事になるでしょう.

2012年2月1日のアドミラル・ゴロフコ起工式典
faq120704gr.jpg
faq120704gr2.jpg

ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課
2012/3/4(日) 午前 10:36

青文字:加筆改修部分


 【質問】
 「ゴルシコフ」級フリゲートの艦名の由来は?

 【回答】
 プロジェクト22350の艦名は,ソヴィエト連邦海軍の著名な提督の名前が付けられています.
 セルゲイ・ゴルシコフ(1910-1989)は有名なソ連邦海軍総司令官
 ウラジーミル・カサトノフ(1910-1989)はゴルシコフ提督の女房役を長年務めたソ連邦海軍のナンバーツー
 アレクセイ・ゴロフコ(1906-1962)は大祖国戦争時の北方艦隊司令官です.

 ゴロフコ氏は短命(享年56歳)ですが,これは,晩年に核実験で被爆し放射線病に罹った為です.

 ロシアでは4番艦の名前になると噂されているワレンチン・ユマシェフ(1895-1972)は,大祖国戦争時の太平洋艦隊司令官を務め,戦後の一時期は,ソ連海軍総司令官兼ソ連海軍相でした.

ロシア・ソ連海軍報道・情報管理部機動六課
2012/3/4(日) 午前 10:36

青文字:加筆改修部分


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